|
| 温泉教授・松田忠徳の日本百名湯
(
松田 忠徳
日本経済新聞社
)
日経新聞土曜版「NIKKEIプラス1」に2002年~2004年まで連載されていた記事をもとに編集された温泉ガイドブックで、連載当時から毎週楽しみにしていたものだが、こうして一冊にまとまっていると、次はどこに行こうかと楽しみが膨らむ。温泉に関する古い書籍やゆかりのある人々のエピソードを交えて、エリア別に100の温泉が紹介されており、泉質・泉温・効能に加え、宿情報の記載もあって利便性が高い。また含有成分や泉質ごとの適応症などをまとめたコラムも、温泉学の入門として役に立つ。<BR> 温泉教授・松田先生は、本物の温泉のみに秘められた生命力を「温泉力」と呼び、温泉を浴びる=「湯浴み」とは地球の生命力、エネルギーを生の形でいただくことだと言う。本物の温泉を楽しむということは、なんと奥が深いのだろう。この本が手元にあると温泉の楽しみ方が変わるかもしれない。
|