本当の大物ってやっぱり仕事に信念を持っているし、仕事が好きなんだ!って感じた。それは本の表紙でもわかる。大好きなF1の車に嬉しそうにもたれている本田さんがいる。少年時代に憧れの車が近所を走った時に、それを追いかけて、車がこぼした油を興味深く匂っていた少年時代の気持ちを生涯忘れず、一生涯技術屋であった本田宗一郎だと感じた(本田さんは有名な技術者でした。)。また自分のやんちゃな頃もあっけらかんと語っていて、根が正直者で世間・マスコミなんて気にせずに「自分のために頑張っている」「自分のために頑張れ」と堂々と語っていた。引き際も見事なもので、本当にかっこいい人だと感じたし、少年の心を持った大物が世の中を素直に斬る本田語録は非常にためになります。この本を!るとホンダに就職したくなります。笑
本田宗一郎氏の生い立ちから晩年までの生き様がコンパクトにまとまっている。 本田氏が書かれていることは、現代でも通じるものがあり、氏の偉大さを再確認させられた。 経営者、社員の別なく読むべき本と思います。
本田宗一郎と藤沢武夫。そして、宗一郎氏が技術、藤沢氏が経営を分担していた本田技研工業。その技術の鬼、宗一郎氏が書いた「私の履歴書」。彼は、物まねを嫌い、そして独創的なアイデアで数々の不可能を可能にしてきた。しかし、決して技術一辺倒ではなく、ユーモアと純情を兼ね備えていた。そんな彼の凄みが感じられる、彼が書いた私の履歴書。<P>そして、その後に続く「その後の履歴書」でもそれをひしひしと感じる。しかし、これを書いた人のは彼自身ではない。他の人が書いたもののようだが、文章が流麗なので読む人を飽きさせない上に、宗一郎氏や藤沢氏、そしてホンダのことが良く書けている。<P>そして、最後に、本田宗一郎語録と豪華3部構成である。特に、最後の語録は、彼が社長をしていた時のものが主だが、そのどれを取ってみても、現代(21世紀)でも十分通用する。というより、彼は現代を予言しているような観が見受けられる。そのとき彼が書いた企業像と求める人材像は、現在の企業がまさに理想としている、また、そういった人が活躍できる場になっている。彼の思想(考え方)がやっと現代に追いついたようである。<P>時代の寵児、本田宗一郎。彼の叡智を知る上で、この本はその役目を存分に果たしている。