小説形式になっているので、分厚いテキストの10倍気軽に読むことができます。<BR>経営戦略に関する基本的な知識の確認や、断片的だった知識を体系化できるところが、この本の最も優れている点だと思います。<BR>読み始めてすぐに、この本の世界に入り込んでしまい、3時間程度で読み終えました。おすすめです!!
『小さな市場でもいいからトップを目指す。いわゆるセグメンテーションというやつです』<P>『プロダクトライフサイクルだけは“完璧に”理解しておくことをお薦めする』<P>『日米における20~30代のプロフェッショナルとしての能力差は、GDPの差異どころではない』<P>『それはアブナイ言葉だよ』<P>市場戦略を中心に、躓きかけている企業を再生する、若きプロフェッショナルのストーリーです。<BR>面白いのは、味気ない理論解説もなく、気合と根性、ガンバリズムの浪花節ストーリーでもなく、両者が融合され、リアルに書いてあるところです。戦略プロフェッショナルである著者の、熱いメッセージが伝わってきます。<BR>変な例えですが、新渡戸稲造『武士道』や九鬼周造『いきの構造』と、クラウゼヴィッツの『戦争論』チェ・ゲバラ『ゲリラ戦争』などを足して2乗3乗したイメージです。<BR>トム・ピーターズとフィリップ・コトラーでも良いかな?<P>実践的で、哲学を養うこともでき、文庫サイズで携帯しやすく、安い。<BR>そして何より面白い。何度でも読み返せる。<P>これ以上のテキストがありますか?
戦略を学ぶには本をたくさん購読することがおすすめだが、教科書だとつまらないし、途中であきらめてしまうという方には非常におすすめです。