ご存知、京セラの創業者にして、KDDI設立等にも関わった稲盛和夫氏が日経に連載した「私の履歴書」を掲載した本です。少年時代から京セラの創業、そしてKDDI設立、評判となった得度まで、ほぼ稲盛氏の全貌が、著者自らの言葉でわかる本になっています。読んで印象に残ったことは、技術者として、おそらく天才ではなかったであろう著者ですが、その熱い情熱によって、不可能と思われた技術でも実現できたこと、また、経営者として無私(著者は利他という言葉を使っていますが)の心があったればこそ、そんな著者を支え、あるいはついてくるメンバーに恵まれたこと。<BR>日本を代表する大企業の1つにまで成長した京セラですが、稲盛氏の影響もあり、非常に大きな「中小企業」的体質を残していることがわかりました。それはあえて一言でいうと「情熱」のような気がします。そんな「情熱」に満ちたエピソードが数多く盛りこまれており、目頭が熱くなることがしばしばあった本です。有名経営者によるビジネス本の中でも、お奨めの1冊です。
知る人ぞ知る京セラの創業者、稲盛和夫さんの自伝。<P>京セラは創業50年経たずして、すでに売上高1兆円、経常利益1千万円の大企業です。稲盛さんの魅力は、中小企業の社長のような「人間臭さ」と悟りを開いたかのような「倫理観。道徳観念。考え方」を併せ持っているところだと思います。<BR>とにかく、京セラでは「人と人の繋がり」を大切にします。そのため、大企業となっても「コンパ」や「運動会」があったり・・・<BR>また、「考え方」が非常に重視されます。社員一人一人がしっかりした考えを持ち、また、経営感覚を持ち、会社全体として発展していこうという考え方です。<P>その京セラの創業者の周りには絶えず「人」がいました。稲盛さんを慕う人々です。その理由が、稲盛さんが「人より働き=見本となり」「人間として出来ている」からだということが本書を読んでよく分かりました。<P>自伝としても逸品で、非常に楽しく読めました。KDDI誕生の裏話も知ることができて、面白かったです。<P>(浅学ながら知りませんでしたが、KDDIって京セラのグループ会社だったんですね。因みに、京セラの昔の名は「京都セラミツク」です。念のため)
京セラの会長 稲盛さんが日経新聞に連載していた「私の履歴書」を<BR>本にしたものです。この本は稲盛さんの幼い頃から京セラを日本で<BR>も有数の優良会社し、現在に至るまでの半生をつづった本です。<BR>成功した人が考えることは私に新しい「気づき」を与えてくれます。<BR>物語として単純に読むだけでも十分面白く、そしてなんといっても<BR>社会人としてビジネスとして学び吸収したい点が満載です。<BR>とてもおすすめです。若い人にぜひ読んで欲しい!←といっても<BR>私もまだ20代の若輩ものですのでえらそうにはいえません。<BR>お許しを。<BR>追伸:京セラは昔京セラセラミックスという名前の会社だったんですね。知らなかったです。1へーです。