いくつもの巨大企業を経営してきた、マッキンゼーの騎士が<P> 世界のコンピュータ会社を変えている。<P> 彼以前と以後がしっかりとしたデータ、社の内部資料と共に<P> わかりやすく描かれていく。<P> 何が変わったのか。企業風土、社員、IBMブランド、財務<P> そして、ビジネスモデルが次々と変革の槍玉に挙がる。<P> 日々繰り返された彼の変革-前面戦争が描かれている。<P> ITバブルの中で大きく成長し、バブル以後も進路を失わない、<P> 彼の残したものは余りにも、偉大。
この本もいっぱいレビューがあるので、まじめな評価はそちらにおまかせします。 その昔、Windows95の発売前、世の中にIBM/PC (DOS/V機っていってたなぁ)の世界では32bit Multitask OSとして OS/2なんていうものがありました。 山口智子が「オーエスオーエス」とかいう間抜けなCMをしていたのも、既に伝説。 確かに技術的にはすばらしいものがありましたが、OS終了を「遮断」というセンスの無さから、一般ユーザーにはまったく認められませんでした(当時マニアは「遮断法人IBM」なんて言ってましたね)。 そんなこんなのやらかしちゃったことをルーは全部押し付けられて、地道に解決していきます。 当時を知るコンピューターマニア必読。 ルーの苦労話として読めば、有る意味涙なしでは読めません。 ThinkPadを止めないでくれてありがとう、ルー!
今の日本にとって必要なもの-明確なビジョンと実行力。2つを兼ね備えた人物の一人として間違いなくガースナー氏を挙げることができると思います。加えて彼の将来を見通す眼力。瀕死のIBMを見事に復活させたことがその証しです。<P>ITに詳しくない方でも読みやすい表現で、彼は読者に非常に示唆に富んだ数々の事例を語ってくれます。ユーモアのセンスも加えて。<P>過去の成功体験にとらわれず、将来を正しく見据え、明確なビジョンを示し、実行に移す。日本の経営者・政治家の方々に是非ともお読み頂き、後に倣って頂きたいと思います。付録がやや冗長であったため、全体の評価は星4つですが、本論の内容については文句無しの5つ星です。