まず、構成について。一項目に割かれた分量が少なく、図解の多用とあいまって、ほんのちょっとの時間でも目を通すことが可能。ということは、トイレでも大丈夫ってこと。<BR> 私は主たる事業が小売業の企業に身を置いているわけではありませんが、人間の行動心理をつかむことは、どんな業種でも必要不可欠のことだと思います。インターネット一つ取ってみてもそうですよね。この本を通じて多くのことに気づくことができましたが、実際にお客様を観察すると更に大きな発見が・・・実地に結びつけると更に役立つ本だと思います。<BR> 実はもう「なぜこの店で買ってしまうのかーショッピングの科学」も買ってあるんですよね。早速読んでみます。
「なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学」(早川書房)の著者パコ・アンダーヒル氏と博報堂がタグを組み、顧客志向の小売店を作るにはどうしたらよいかを説いた指南書を作りました。それが本書です。<BR> <BR> 買い物カゴを置く場所は店の入り口だけではだめ。店内に足を踏み入れた後であれこれ商品を衝動買い的に手にしていくお客の便宜を見越して、店の中ほどにもカゴを置いておくべし。<BR> 高齢者が読みにくい黄色形の文字はPOPに使うべからず。<BR> 等々、前著「なぜこの店で…」にも詳しく書かれている内容が盛り込まれています。<BR> 前著のエッセンスをより平易に、かつより小売業界向けに焼き直した書だというのが正直な印象です。<P> 私は流通業界に身を置く者ではありませんが、前著を興味深く読んだことをよく覚えています。それは次のようなことに改めて気づかせてくれたからです。<BR> ビジネスに限らず何かを誰かに提供するという場合、供給サイドではなく需要サイドに立って物事を行なうべきなのに、そんな当たり前のことすら私たちは簡単に忘れてしまいがちである。<BR> 前著のレビューにもそういった趣旨のことを書きました。<P> 前著は業界以外の多くの読者が敷衍して読む事が可能でしたが、本書は「小売流通業者の皆さん、お客のこと考えて店作りしていますか?」というメッセージをよりストレートに突きつけていると思います。<BR> ですから前著以上に関係者には実用的であるということが指摘できると同時に、前著に比べると関係者以外の読者を遠ざける可能性もあると言えるのです。<P> なかなか興味深い書であることは間違いありませんが、流通業界に身を置かない読者には、前著のほうを読むことを私はお薦めします。
この本を読んでお店に行くと、店長さんに色々と助言したくなります。<BR>お店に行ったお客さんが無意識にする行動や、その行動に着目した店の作り方が分かりやすく書いてあります。<BR>サービス業でない人でも楽しめる一冊です。