あとがきによると、この本は1963年に書かれたということだ。<BR>だが、その古さをまったく感じさせない内容になっている。<P>人間理解の本質、コミュニケーションの真理、<BR>聞く技術・話す技術というものは、<BR>時と場所を越えて普遍なんだと感じた。<P>この本は、相手を聞く気にさせるにはどうすればいいか、<BR>という問題意識から出発している。<BR>それが他にはないユニークな点だと思う。<P>どれだけの語彙やレトリックや<BR>クリティカルシンキングや<BR>ロジカルシンキングがあったとしても、<BR>相手に聞く気がなければ伝わらない。<P>会話に乗ってもらうためにはどうすればいいか、<BR>相手を説得するにはどうすればいいか。<BR>こういう会話は日常生活で頻繁に行われているが、<BR>レトリックや論理的組み立てでは、<BR>相手を引き摺り込めない。<P>「冷静に考え、<BR>かけひきのないコミュニケーションをし、<BR>意思疎通をはかる。<BR>たったそれだけのことが、<BR>わたしたちにとっては<BR>じつにむずかしいということである」<BR>と著者は言っている。<P>じゃあ、どうすればいいのか?<P>その答えを、まるまる1冊かけて教えてくれる、<BR>素晴らしい本だと思う。<BR>強力にお薦めします!
最近「会話」関係の色んな書籍が発売されていますが、この本は「話し方心理の原理原則」本といった所でしょうか。<BR>やはり昔からの名著と呼ぶにふさわしい内容でした。<BR>テクニックに終始する事無く「対人心理」に対する基本原則が分かりやすく書かれており、コミュニケーション力・質問力のスキルアップを目指す人にはおすすめ。<BR>訳本にありがちな意味不明な文章構成もなく、とても読みやすい本です。