誰しもジムのような生き方に憧れるであろう。世界一周という偉大な記録を樹立した冒険家でありながらも、大投資家である。彼の旅とは人間として誰しも備えているであろう好奇心を満たしつつも、今この国が投資すべき国なのかという鋭い観察力でその国の問題点を暴いていくものである。小難しい投資分析などではなく、カントリーリスクを実地で体験しながら明快に投資を行っていく。旅そのものを楽しんで読んでも良し、長期投資の勉強と考えて読んでも良し。Must Buyの一冊でしょう。
「旅行記」でありながら、「経済」「投資」の本でもある。<BR>そんじょそこらの「世界一周もの」とは、ひと味もふた味も違った実に贅沢な作りの作品ですね!<P>あまりのスケールのデカさに、読み進んでいくうちにノンフィクションなのかフィクションなのか解らなくなってしまうような錯覚にさえ陥ってしまいました。<P>夏休みやGWにわずかな有給休暇を使い、一年で一番高い時期の旅費を渋々払わされて束の間の海外旅行を楽しむ・・・・・<BR>そんなニッポンのサラリーマン・OLたちには垂涎モノの「本物のロマン」が溢れている一冊だと思います。
世界地図片手に一気に読み終わった。世界は決して単純な構成ではなく、価値観も多様で、それぞれ歴史の重みがあることを痛感させられた。多くの国が民主政治と独裁政治(賄賂)との間で揺れ動いていることや、天然資源を多く保有しながら、投資環境の整備が遅れているために、国家の発展が妨げられている例が紹介されており、一味も二味も違った世界一周旅行が展開される。著者のパートナーであるペイジも行く先々でユニークな感想をもらしており、本書に彩りを添えている。