立地、環境、建物の構造、設備などの視点から、良質なマンションを選ぶための目利きのポイントを解説している。一般の人には判断の難しい事項、例えば望ましい階高、スラブ厚、N値など、タイトル通りプロの目からみたチェックポイントを指南する。<BR> 巻末にジャッジメントペーパーなるチェック項目の一覧が付いていて利便性も高い。これをもとに営業マンに質問すれば、“品質”面の確認がきちんとできそうである。<P> 一方、“価格”に関する記述(妥当性、相場観など)は少ないので留意が必要。
最近テレビでも失敗しないマンションを見分ける方法がよく取り上げられています。それだけ、人生最大の高額な買い物に失敗した人が多いという裏付けだと思います。私は戸建派であったため最近、東京郊外に戸建を購入しましたがマンションも何件か見て回っていました。土地の価格は全体的に値下がりし、都心部以外は今後も値下がりが続くはずです。(人口減少に加え規制緩和が続く限り、インフレ以外に土地が値上がりする要素は少ないと思われる。)ただし、実際にマンションデベロッパーはマンションを建てないと儲けが無いため、どんどん土地を購入しています。実は今、マンション適地に対してマンションデベロッパーの数が多いため、適地を求めて、どんどん土地が値上がっています。(来年以降に完成するマンションの価格を1~2年前の価格と比べてみてください。ほとんど値上がりしているはずです。)個人消費の指数は変更が無く、年収も上がっていないのに、マンションだけが値上がりするという状況は、マンションデベロッパー業界が招いたバブルです。<BR>当然、土地が値上がった分、建築費が削減され、ズサンなマンションが今後は増えるはずです。マンションの購入を真剣に考えている方は是非このような本を熟読して、役に立ててください。
個人向け不動産コンサルティングとして、経験・実績豊富な『不動産の達人』さくら事務所・長嶋修氏の本。<BR> マンションを買う際の、『立地・環境』、『構造・安全性』などの、最強のチェックポイントが満載。<BR> 著者の理念は、『人と不動産のより幸福な関係を追求し、その思想を世の中に広めること』だ。<BR> 不動産を、マンションを買うことによって、幸せになる。そのための手伝いをすることを理念としている。<BR> 残念ながら現状では、マンションを買って不幸になる人がたくさんいる。マンションの購入を考えている人には、とても参考になる本だ。