財務諸表について、各項目をマニュアル的に教える本が多くて、財務諸表がなかなか理解できなかったのですが、この本を読んで、こういうことだったのかと原理から理解できました。<BR>原理原則がわかると、いろいろと「なんでそうなるの?」という部分のナゾが解けてきます。<BR>私がこの本を読んでいるのを、会社の後輩が見て、貸してくれとせがまれています。<BR>これから会計が理解したい人、勉強してもよく分からなかった人にお勧めです。
薄くて半分が小説なので、すぐに読めます。<BR>そして、すぐに簿記の構造が理解できるようになります。<BR>深く突っ込んだ話は少ないので、これを読んですぐに簿記検定に受かるとは思いませんが、他の難しい本と併用すると効果絶大でしょう。<BR>これまで購入したのによくわからなかった簿記の本の類が、すっきりとよくわかるようになります。
前作「世界一やさしい会計の本です」では、4つの箱、すなわち「資金源」「資産」「費用」「収益」の間をお金がぐるぐるまわって会社が動いていく、という理論の解説だったが、今回はその物語編で、ふたりの少年が、旅の途中に立ち寄った町で、店を開いて商売を始める、というお話。<P>元手を集めて、品物を仕入れ、店で売ってお金を稼ぐ。商売でお金が回っていく様子を、どのように帳簿に書きとめ、会社の成績として整理されていくのか、感覚的によくわかる。もちろん、実務はこう単純にはいかないだろうが、案外、基本はこれだけ、なのかもしれない。<P>少し前にテレビでみたが、学校の授業だかイベントだかで、小学生だけでコンビニを運営する、という「会社ごっこ」があるそうだ。「ごっこ」といっても、商品も本物だしお金も取るし、子供とはいえ、店長も店員もなかなかしっかりしている。とてもおもしろいアイディアだと感心しながら見た記憶がある。<P>本書は小中学生にでも十分理解できるから、これを読んでから「会社ごっこ」をするとよい。おしまいに決算書を作れば、もう完璧だ。商売とお金の流れを通して、世の中の仕組みが、理屈でなくて肌で体感できる。クラス対抗戦にでもすれば、絶対に盛り上がること間違いなし。<P>この本は、くたびれたサラリーマンが読むより、これから日本の将来を背負って立つ子供たちにこそ、ぜひ読ませたい。そして、ビジネスで「遊ばせて」やるのがいい。10年後20年後、若くセンスのよい企業家がどんどん育てば、きっと日本は変わるだろう。