株価の変化を示すチャートをどう読みこなし、株をいかに買っていかに売るかを指南する入門書です。<P> 私は4年ほど前に株式投資を始めましたが、その頃手にした本には「自分が気に入った製品の企業の株を買ってみよう」みたいな無責任なことが書いてありました。自分が使っている化粧品のメーカーや、いつも通っているデパートなど、身近な企業の株を買えというのです。自分が良いと考える製品は他の人にも人気があり、それならば売れ行きが良くて株価も上がっていくに違いないという論法です。<P> そこで自分が手にする商品を作っている企業に闇雲に投資をしてみましたが、まるでうまくいきません。私の株式投資は損切りに次ぐ損切りで、あっという間に資産を半分以下に減らしてしまいました。<P> その後、株について真面目に勉強を始め、チャートを見極めることによって、確実に値上がりする株を見つけられることが分かってきました。以前は、チャートさえ読みこなせていれば絶対に投資対象とすることのなかった株ばかり買っていたのです。損するのは当たり前です。<P> ゴールデン・クロスになった株が持続的な上昇トレンドにあるならば、そのPER(株価収益率)や出来高をチェックしつつ、サポートラインに向けてほんの少し下がったところで押し目買いをする。そういう判断が出来るようになったのも、チャートを読むことを学んだおかげです。<BR> 結果、この一年で私はかつての莫大な損失を無事取り戻すことができました。<P> そんな私の目から見ても、本書は大変分かりやすく、基本中の基本を教えてくれる見事な入門書といえます。<BR> 間もなく団塊の世代が老後資金を携え、大挙して株式市場に参入してくると言われています。高齢者の多くが素人投資で大ヤケドをしないよう、本書のように簡明な入門書にきちんとあたることを願わずにはいられません。
初心者にもわかりやすく、しかも中級者でも充分利用できる。他のチャートの教科書に比べても断然わかりやすく、知識量も豊富。デイトレでチャートを使わない人も一応基本はおさえておく必要があると思うし、だとしたらこれ1冊で充分であると思う。
「株の教科書」という案内の言葉がピッタリの本。<BR>部分的な解説本が多い株式投資関係の本のなかで、「まず基本を知る」という当たり前のところを解説している数少ない良書だと思う。<BR>株式投資の初級レベルの方には、目先の株価に振り回されないために、ぜひ読んでもらいたいと思う。