この本は『超』を抜いた題名を持つ本の続編になります。いかにしてエンジンやブレーキ、タイアが作られていくのか…その解説を行っています。<P> 通常「車は部品工場から部品を持ってきて、組み立てられている」と考えられていると思いますが、まさにその通りです。しかし、少しでも高品質で長持ちする部品を作る為に職人さん達は一生懸命なのです。クルマのエンジン部品の精度は千分の1㎜です、そしてそれが現在の日本自動車産業を支えていると言っても良いでしょう。<P> エンジン部品、プラグ、バッテリー…クルマの部品点数を数え始めるとキリがありません。しかし、これらが全て組合わさって私たちが運転するクルマが作られている事を知る為には良い本だと考えます。<P> 是非、クルマを愛する人達に読んで頂きたい本です。
前作「クルマはかくして作られる」をボロボロになるくらい何度も読みながら、続編の出版を心待ちにしていました。この本は前作を上回るほど内容も充実(ページ数が増えているのに同じ値段!)しています。CG誌では紹介されなかった「リサイクル工場」も読み応え充分。これを最終回として取り上げたところに、著者がこの2冊の本を通じて本当に伝えたかったことが隠されているような気がしました。貴重できれいな写真も満載。満足感に浸れる1冊です。
小生がこの本を半ば衝動買い的に手に入れたのは、クルマ大好き人間である以上に福野礼一郎ファンである以上に、モノ創りの奥深さと人の並ならぬ情熱に吸い込まれてしまったからです。常にクルマを機械として捉え、超正確な理論ベースにコラムを書き綴る福野氏が、4年と言う歳月を費やして徹底的に取材したモノ造りの現場の「熱」がひしひしと伝わってきます。この本から強烈に伝わるメッセージは「クルマは人が創っている」と言うこと。レビュータイトルにあるようにかなり専門的な内容ですが、時間をかける事でクルマが好きな人なら読めます。全部読めたらカーディーラーを一発で打ちのめすぐらいの専門知識が付くと言うのは実は本当です。はっきり言って安すぎです。