平和だの人権だのという言葉は心地よい。人類の理想であるし誰も反対などしないだろう。しかしながら、これらは貧富の差や宗教問題が解決しない限り、永遠に手に入らないものだと思う。周辺国が軍事力をバックに日本を狙っている現在、平和ボケした頭を冷やす意味でも読んでいて損はない一冊だと思う。
よく「日本人は平和ボケである」と言われるが、「平和ボケ」とは何かがこの本を読めばよく分かるはずだ。隣接国と比較的うまくやっているはずのスイスでさえ、常日頃から、こんなことを考えながら暮らしているのだということは、はっきりいって衝撃ですらある。我が国においては、近所にあーゆー国もあるのに、なーんにも考えずに暮らしているというのが、この本を読むことではっきりする。有事だけではない。地震だって、台風だって、のど元過ぎれば過ぎれば熱さ忘れる、である。この本を読めば、そのあたりのことが、まったく違って見えてくるはずだ。
迫り来る戦争に対して、どのように対処するかは勿論のこと、<BR>自国が占領された場合の対処、そして自国を開放するまでの対処方まで<BR>詳細に書かれています。<P>永世中立国として、自立する覚悟を見せつける本だと思います。<BR>日本のように自治体が水害のハザードマップを発表しようとするだけで問題になる国にはとても書ける本ではありません。<P>「戦争を考えるから、戦争が起こる」などと考える平和ボケが多い日本人こそ読まなければならない本だと思います。