J.R.R.トールキンによる長編小説。映画では『ロード・オブ・ザ・リング』の名前で有名。<P>世界を統べる一つの指輪を巡り、ホビット、人間、妖精やそのほかの様々な種族が繰り広げる戦いと意外な結末を描く一大叙事詩。<P>『イーリアス』や『オデッセイア』といった古代ギリシア以来の英雄物語と、北欧の幻想的な神話の世界を20世紀によみがえらせた傑作で、「ファンタジー」小説の金字塔といえる作品。<P>全9巻と大部だが、トールキンの厳密な構成と想像力に富んだ展開は読者の心を捉えて離さないだろう。
本書では際立った登場人物の性格付け---自己克服、自己犠牲、尽きない友情・誠意、挫けることのない精神、偉大な魂---などに魂の郷愁ともいうべきものをを見い出します。ストーリーの展開に心を奪われ、気がつくと指環と一緒に旅をし、困難な目的を果たし、最後は新世紀の夜明けに立ち会っています。また目的を果たしたが故に、去りゆく運命の過去の美に対して哀惜の思いは尽きることがありません。<BR>「指環物語」はスケールの大きなファンタジーにとどまらず、イーリアスやオデッセイ、アーサー王伝説に優るとも劣らない完成度の高いサガであり、新たな言語学、歴史学、伝承学でさえあります。長い話ですが、ご用とお急ぎでない方はp(^^)qじっくりと読まれてはいかがでしょうか。
読み終わってみて・・・サムのファンになりました。<BR>フロドのことを守るため、助けるため、自分の危険や恐怖も省みず立ち向かう姿に感動しました。<BR>自分は空腹でも衰弱しているフロドのために料理を作ったり、自分の分までフロドに与えてしまったりというやさしさに心打たれました。<BR>ある意味、フロドよりも活躍したのでは・・・と思うのは私だけでしょうか??<BR>私はホビットの冒険から読み始めたので「11巻も読むのか・・・」と初めは途方に暮れましたが、読んでいくうちに早く次が読みたい~!となってとまらなくなりました。やっぱり、ホビットの冒険は読んでおくといいかもしれません。<BR>はじめの内は、登場人物や時代の背景、国の名前などがこんがらがってしまいましたが、とりあえずあまり!!く考えずに読み進めて、後で読み返した方がわかり易いと思います。