~追補編は426ページという長編で、中つ国の太古からの歴史、暦、言語、固有名詞や用語解説がぎっしりつまっています。壮大な本編を物語るためにここまでしたのかと驚き、まるで実在した国であるかのような錯覚さえ覚えます。歴史年表を見てアラゴルンとアルウェンの年齢差に驚きますし、指輪を携えて旅をした年に関してはそれぞれの出来事の日付まであります。~~ドラマチックなストーリー展開ではないので読むのには少々忍耐も要りますが、指輪の仲間が亡くなったり、西方へ去ったりするまで、堅固な友情に結ばれた貴重なその後を知ることができます。たとえばサムの娘は高貴な方の侍女になったなど、追補編を読まなければ知らないマニアにはうれしい情報だと思います。~
原作を読んでまたは映画を見てあの後は一体どうなったんだ?と疑問をお持ちの方にピッタリの本です。旅の仲間やアラゴルンとアルウェンのその後、年表などが書かれており大変いいです。<P>原作を全部読み終えた後にこれを読むと大変しみじみとした気持ちになります。そしてまた読み返したくなります。一時でも現実から逃れて幻想の世界に浸る事ができる「指輪物語」はやはり世界最高の傑作としかいいようがないでしょう!
指輪物語の新版が出たのは、もう12年ほど前のことだったと記憶してますが、この追補編は収録されず、画竜点睛を欠くきらいがありましたが、ようやく、映画化にあわせ文庫にも収録されました。もともと、旧版では本編についていただけに、別冊化というのは値段的に損した気分になるかもしれませんが、十分に元を取れる内容になっています。言ってみれば、設定資料、背景資料集のようなものですが、その充実ぶりには目を見張るものがあるでしょう。本編と違ってどこから読んでもOKです。自分の興味あるキャラ、時代から読み進めていけば、指輪の世界にどっぷりひたれること請け合いです。