私自身は齋藤孝をそんなに評価していませんでした。が、この本は違います。本好き(私)がどんなにわが子に本のすばらしさを語っても、無反応だった子が、読後、即、本を読み始めました。子どもの感情に訴えるのでなく、理性に響く感じです。こういう風に勧めればよかったのか、と目からうろこが落ちる思いです。
<BR>齋藤孝さんの子供に向けたメッセージの4巻目。「読書」の話です。<BR>読書ができるメリットと読書が好きになる方法が書かれています。<BR>読書嫌いの子供も、この本を購入し、読書の方法を覚え、文末についている「おすすめブックリストの本」を読めばすぐに読書好き?<BR>私が鼻を使って。匂いをかぎ分けて。気に入って購入した本のうちの一冊です。
本書は小学生を対象に読書の大切さ、魅力を語った本です。具体的には、まず本を読むとどんないいことがあるのかを述べた後、具体的な読書法、さらに読書感想文の書き方が書いてあります。<P> 「読書力」で有名な著者ですから、小学生向けとはいえ内容の濃いものになっています。「映画監督になりながら本を読もう」とか「夏目漱石を読んでいる間だけは、明治時代にタイムスリップしてるんだよ』とか「本を読むことですぐさま海外旅行している気分に慣れるんだよ』とか・・・こどもの好奇心をくすぐるような香辛料満載です。<P> お子さんの中には「じっとして本を読むなんて嫌い」なんていう子もいると思いますが(私が昔そうでした・・・)、そんなお子さんにも最適なきっかけをあたえてくれるでしょう。<P> 結局国語に限らず、どの教科も読書力、国語能力がなければ、必ず頭打ちに会います。そうならないために早くから、本を読むという習慣を身につけることは、お塾に通わせることよりも何倍も大事で、本書はそのきっかけ作りとして、最適だと思います。