受験生とその親には良いと思う。まあ、入学試験のような勉強は誰かを「落とす」ものである、という事実が完全に無視されているような気もするが、それくらいはハングリー精神の表れとも取れるかもしれない。だが、一生受験生をする人はいない。本当の勉強は、受験の後に来るものだ。それは大学に入ってからの勉強であり、卒業してからの勉強であり、就職し、退職してもまだ続ける価値のあるものだと思う。それはいかに効率よく学ぶか、という即物的な、すなわちこの本に書かれているような方法では身につけることはできないものではないだろうか。まあ、受験という短い期間のみに効く、ドリンク剤としての価値はある本だろう。
東大の法学部を卒業し、今は明治大学文学部の名教授、そして日本語ブームの火付け役として有名な齋藤孝先生の受験攻略本。中学受験から大学受験まで何かと不安な受験生活を送る受験生におすすめの本。この本を読めばあら不思議、「受験なんてへっちゃらだ」って思えます。子ども向けに書かれているので気軽に読めます。あなたも一度齋藤マジックにかかってみませんか?
<BR>齋藤孝さんの本シリーズ第7巻。受験のHow to本です。<BR>この本を読めば受験勉強ノウハウの大切な部分のいくつかが会得できます。<BR>「集中力を持って結果を出せ」。「入試に落ちたときに読んでください」の所は愛情を持って子供に語りかけています。<BR>ぜひ小学生高学年から高校生ぐらいのお子さんに買ってあげたい本です。<P>後半に引用されている、齋藤さんが受験勉強していてつらいときに読んだ高村光太郎さんの詩。特別編のダレル・ロイヤルさんの手紙は、心に訴えかけてきました。