話題になっているけれど、実際のところよく分からない「投資ファンド」について、とても分かりやすく説明してくれてます。<BR>ライブドア対フジテレビ、村上ファンド、楽天対TBS等々、みんな同じ論理にしたがって動いているのだということがよく分かります。<BR>一般には、外資ファンドはもちろん、ライブドアや村上ファンド、楽天などは「金の亡者」と言われてネガティブに捉えられることが多いです。「ハゲタカ」と呼ぶこと自体、顕著な例です。<BR>ですが、本書の著者は、単純に善悪を判定するのではなく、「まずは彼らがどういう論理で動いているのかを知るところから始めよう」と言っています。確かに、素人がよく分からないままに、感情的に、またはマスコミの論調に流されるままに騒ぎ立てたところで、ロクな話にはならないでしょう。そんなことをしていても、日本はいつまで経っても二流三流の田舎国家でしかないはず。少しは冷静になって勉強してみる必要があるのでは？<BR>ということで、すごく良心的な入門書です。文章も簡潔明快で、変な専門家風を吹かせていないところがいい。<BR>これからの経済ニュースを見る上で、必読の1冊だと思います。
ライブドアによる、日本放送の買収劇や、村上ファンドの活動など、<BR>投資ファンドが関わる経済ニュースが世間を賑わしているけど、<BR>いざ「投資ファンドって何？」って聞かれると、<BR>実際よくわかっている人って全然いないんじゃないかな。<P>本書は実際に国際金融の現場で活躍した筆者による投資ファンドの<BR>入門書。内容も最近のニュースに触れつつ、実に分かりやすく解説<BR>してくれています。<P>市場の「歪み」に注目し、「レバレッジ」と「分散効果」で<BR>利益を得る投資ファンドの手法から、彼らのカルチャー、<BR>そして、そういう投資ファンドの活動が実に身近になった<BR>現代において、私たちはこの状況にどう対処すべきかなど、<BR>本書で書かれている内容は実に豊富。<P>文章も比較的平易で読み易いです。<P>また、この手の本にありがちな極端に外資ファンドを<BR>持ち上げるか、もしくはあからさまに拒否反応をしめす<BR>といったこともなく、良い意味で淡々と、ファンドとは<BR>こういうものである、というスタンスで説明しているので、<BR>入門書としては最適だと思います。<P>最近の経済ニュースを見てゆく上では非常に役立つ一冊だと思います。
はじめて店頭で見かけた時にはタイトルが胡散臭く感じてしまいましたが、ふと流し読みしてみると今年のニュースの裏側を臭わせる”つかみ”に見事にはまりました。<P>外資の考え方というか、現在主流の不動産評価の方法やヘッジファンドについて非常に分かりやすくかかれており、特に不動産の評価の仕方については「金持ち父さん」シリーズで釈然としなかった具体的な評価方法について本書で補完されました。<P>これから投資を始めようとする人や投資初心者に是非薦めたい名著だと思います。<P>本書を読むことで直接的に投資のパフォーマンスが上がるとは思えませんが、間違いなく視野は広がるはずです。
