この『君の夢僕の思考』と姉妹版の『議論の余地しかない』、<BR>それから『アイソパラメトリック』の3冊は、<BR>一度じっくり読んだ後は、フォーチュンブック(と云うのでしたっけ)のようにして使うと、<BR>よく云われる森先生の言葉の素敵さがより味わえます。<BR>いつも鞄の中などに入れておいて、ふとしたときに任意のページを開いて、そこを読む。<BR>そうすると何故か意外と、森先生のハイセンスな、あるいは非凡な、あるいは意外に簡単な言葉が<BR>結構良いヒントや刺激を与えてくれます。面白いことに。・・思い込みでしょうけどね。<BR>そういう目的で使うのに、まさに文庫版はもってこいですね。
2002年6月リリース。森氏のS&M+Vシリーズを主体にPHPの木南氏が拾った『名台詞』に森氏が撮った写真とショート・メッセージを添えた作品。<P>森氏の著作にはなかなか唸らせるセリフがでてくる。しかもそれは誰かに感化されての言葉というのではなくて、森氏の迷宮頭脳から出てくるオリジナルである。そこが凄い(●^o^●)。<BR>森氏の写真の腕前はアカセガワゲンペイ氏のこの手の作品(たとえば『正体不明』シリーズ(●^o^●))と比べるとかなり落ちるが(まあ、比べるのが問題なのかもしれんが・・・・(●^o^●))まあ、それでも結構楽しめる。むしろささきすばる氏とのコンビのイラストによる構成の方がより、グッときたかもしれない。<P>残念なのは短編の名言が短編集の何ページのような表記になってしまっているところ。短編の何ページ目とすべきだと思う。
60ほどのテーマに対して、各テーマ1,2ページの分量で、著者の撮った写真と多数ある作品の中から選んだフレーズ、そして、まとめの一言の3つが描かれています。ため息が出てしまうような哲学的思考を含んむ豊かな表現力あふれる文章です。写真+詩という点が枡野浩一さんのハッピーロンリーウォーリーソングに似ています。こちらの方がより知的な感じ。<BR>著者の作品はほとんどがミステリーで、私はジャンル的にあまりミステリーは読まないのですがこれほど魅力的なフレーズを見せられては読まずにいられません。