巻頭、Jayと方文山の対談が収録されており嬉しい。<BR>興味の無い人が写真を見たら、無精髭をたくわえ、汚い格好をした二人に思わず引くだろう。そしてバックの風景は雑然とした台湾の町並み。<BR>けれど、Jayの音楽に詞を付ける方文山。何でも言い合える二人のその関係が、アジアで絶大な人気を誇る数々の名曲を生んでいる。<BR>あえて[ 決して妥協を許さない二人のコラボレーション ]とは書かない。<BR>なぜなら対談の中でJayはこう暴露している。<BR>「方文山が書いてきた詞が足りない場合、彼はもっと別の歌詞を書き足した方が良いと言う。でも僕は面倒くさいからさっさと録音しちゃったり。」<BR>おいおい・・・でもそれもJayらしい。<BR>彼はよくライブで歌う時、方文山の書いた詞を忘れちゃうらしいから。<P>今まで発売されたJayの全アルバムのうち、方文山が詞を付けた楽曲の訳詞が全て網羅されていて最高。最新の頭文字Dの楽曲も、だ。<BR>難くせを付けるとすればひとつ。<BR>表紙はオリジナルの台湾版のほうがムードがあって、センスがよくて、絶対良かったと思う。
表紙についてはこの日本版よりも、若きJayのフォトジェニックな表情が堪らない台湾版の方がセンス良し。<BR>16・17ページ目の記事については、前後の内容とダブっているが、必要なのだろうかと疑問が残る。<P>上記残念な部分を差し引いても、この日本版は十分満足な内容。<BR>巻頭18ページ分も有るJayと方文山の対談は、日本に居てなかなか読めるもんじゃなく嬉しい。普段着のラフな二人を撮影した写真も沢山。<BR>Jayの好きなピンク色のデザインも可愛らしい。<P>何より感動したのは過去発表された方文山による歌詞が全て(!)訳され載っている事。コレは大変な労力を要したのではないだろうか。「出版社さん本当に有難う」と言いたい。このような出版社さん達の情熱こそが、Jayの日本のファンを支えているのだろうと思う。<P>この本を眺めながら今日も私はJayを聴く。