シンプル・イズ・ベストの著作は最近たくさん出版されていますが、<BR>常々疑問だったのは、おしゃれなはずの方々の色彩感覚でした。<BR>なぜかというと、モノトーン、メタリックのキッチンが圧倒的に多いからです。<BR>そういうキッチンには、日本人らしいわびさびを感じて、落ち着くと同時に、もっと非日常的な要素があってもよいと思っていました。<BR>大原照子さんの新しいキッチンは、そういう私の期待に応えるものです。
大原さんのお料理や暮らしの本が好きで、今回の本もとても楽しみにしていました。私自身が家のリフォームを考えていたので、アイディアや暮らしのセンス、細かい設備の説明まで非常に参考になりました。キッチンの色使いには最初びっくりしましたが、かわいらしくて素敵です。写真も大原さんの料理本と同じくとてもきれいですし、楽しめると思います。家のリフォームや模様替えを計画されている方はもちろん、それ以外の方にもお勧めです。
大原さんのシンプルな暮らしは、<BR>雑誌や本などで拝見し、<BR>とても興味を持っていました。<BR>今回は、55㎡という小さなスペースの<BR>リフォームを紹介した本ですが、<BR>各部屋、1つ1つに大原さんのシンプルな<BR>考え方が生かされていて、<BR>多くの気付きを与えてくれました。<BR>まずは、バスタブを取っ払ったこと。<BR>快適なシャワールームだけにリフォームされたのです。<BR>これには共感しました。<BR>私も、数年前からシャワーだけの生活です。<BR>夫婦共働きですし、ゆっくりバスタブで<BR>温まっているような時間があれば、<BR>早く寝たいからです。<BR>それに掃除も大変です。<BR>私は、まだ若いですが、高齢になった時、<BR>バスタブを洗うのはキツイ仕事だと思っていました。<BR>それを取っ払ってしまった大原さんに拍手です。<BR>お金をかけるべき所にはかけ、<BR>不要な物は潔く切り捨てる。<BR>そうやって自分仕様の住宅を手作りしていった<BR>大原さんの家は、本当に素敵な家です。