とても不思議な人物の本?(写真集?)です。しかし小市民の私にはあまりに現実ばなれしている話が多く、正直大人用のメルヘンと言った感じでした。写真や背景は昭和初期それ以前の物が多いらしくノスタルジックで見ていてどこかほっとします。レトロな感じの世界が好きな人にはお勧めです。
今や女性誌で「生き方に憧れる女性」の筆頭ランクに上げられる白洲正子。その旦那という位置付けなど許しがたい程の男である。これぞ男の中の男である。様々な白洲関連の本を所持しているが、いわばこれはオイシイ本だ。読み物というよりはビジュアル本に近く、白洲を知るには手っ取り早い。が、だ。手っ取り早く知るには奥が深すぎた。本当に凄い男なのである。現代においても全く引けを取らない端正なマスク、地位や名声なんてなんぼのもんじゃい!大物に噛み付く格好良さ、潔さ、まっとうさ。未来が見えていたかのような先見の明。全てにおいて、男のなんたるか、を知らしめてくれる。これを機に白洲の事をもっと知りたくなる衝動に駆られるだろう。白洲語録といい、様々な写真や交遊録、正直言って、!んなオイシイ本は出して欲しくなかった。にわか白洲ファンが増えるじゃないか!
ただ単にモデルのようにかっこいいのではない、考え方、実行力、そういうすべてを含めた生き方のかっこよさがあります。<BR>奥さんの白洲正子さんとのコンビネーションで、成金ではない本当の豊かさを感じさせてくれる一冊です。