政策秘書という仕事―永田町の舞台裏を覗いてみれば みんなこんな本を読んできた 政策秘書という仕事―永田町の舞台裏を覗いてみれば
 
 
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政策秘書という仕事―永田町の舞台裏を覗いてみれば ( 石本 伸晃 )

政策担当秘書だった著者が、自分の経験と議員を取り巻く環境についての改革の提言などをまとめた本です。<P>というと非常に堅苦しく感じますが、内容は非常に面白いです。肩肘を貼らずに気軽に国会や国会議員の裏側を垣間見ることができますので、政治に興味のある方だけでなく、国民一人ひとりが日本国民として知っていくべき内容ばかりです。<P>この著者は現在弁護士とのことですが、大学は仏文科卒。また、学生の頃はカフカを愛読していたそうです。<BR>そのためか文章も小説っぽいところがあり、読みやすかったです。

民間から司法試験に合格し、政策秘書になった著者は、本書において、永田町や霞が関の舞台裏を丁寧に書き綴っています。<BR>川田議員は無所属であるために、情報収集にも一苦労、委員会の質問時間も短く、質問主意書で補わなければ国政の参加もままならない。<BR>結局、二大政党制の波に飲み込まれ、議員の任期と著者の秘書経験は、一期限りで終わってしまいました。<BR>著者は、その一期限りで目にした永田町や霞が関の「奇妙な点」を次々に取り上げていきます。これは、まさに「常識・非常識」の世界です。<BR>また、永田町を訪れるのは、憂国の士(NGO含む)だけではなく、おかしな人もいるようです。そういうのも洩らさず描写していて好感が持てます。<BR>無所属の議員が、役人から本音を引き出し、多くの情報を得るために、川田議員と著者が行った方法も興味深いです。<P>ただし、短期勤務故に、消化不良と思われる記述も目に付きました。例えば、永田町や霞が関の「非常識」の論評は、ジャーナリストの域を超えていません。<BR>もうちょっと、これまでの経緯や趣旨を掘り下げるべきではないか、と思います。例え、野党や無所属に不利な制度でも、それなりの合理性がなければ存続し得ないと思えるからです。<BR>政策に関する見方もどこか一面的で、腹に一物ありながら、というような、いわゆる「政治的」判断が見当たりません。四番打者に直球を投げて打ち返されている様にも見えます。<BR>私は、そういう理由で星2つ減点しました。でも、それらが却って、本書に一種の瑞々しさを与えているのかもしれません。

 政治家の秘書というのは、賎業の一つだろう。本書を読み終えた後でもその印象は変わらない。<BR> それはなぜか?「秘書がやりました」という台詞で代表されるダークな部分と裏腹だからである。本書でも述べているように、秘書にもいろいろあり、政治家の資金集めの手段と化している秘書の存在は無視できない。秘書の名前を貸す代わりに、献金しろ、というわけである。<BR> 鳴り物入りで登場した政策秘書は、といえば、これもサムイ限りだ。採用試験をまともに(試験問題が紹介されているが、結構まともだし、難解である)受けて秘書になる人間は極端に少ないのだ。実態は・・・・<BR> これでは何のために政策秘書制度を導入したのか、わからない。<BR> 著者はその形骸化する秘書のなかでも、制度趣旨に見合うだけの仕事をした人物である。親方はあの川田代議士。国会での質問時間が制限されているかわり、質問趣意書でカバーすると言った具合に、地味な、だけど重要な仕事をサポートしてきた。<BR> 本書の意義は秘書稼業の賎ならぬ貴の部分を示唆するだけでなく、法律家の新しいスタイルを提示すると言う点にもあるのだ。

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