わたしは純文学系の作品を書くのですが、何も知らずに買ってしまったので、失敗してしまいました。でも全部読みましたよ。<BR>ちゃんと例を挙げて説明しています。どうすればいいかを強要するのではなく、あくまでもこういうのもあるよ、という内容。<BR>カルチャースクールの講師をしていることもあって、とても親切に教えてくれます。<BR>エンターテイメント系の作品を書く方にはオススメです。
私みたいな初心者には、なかなか参考になった一冊です。具体例も挙げているし、なによりも読みやすい! どうしても、小説を書く人が書くHOW TO本は、その作者の個性が出ます。小説家は個性を出して、なんぼのお仕事ですから。そこを考えると、この本は真摯な姿勢で書くことに努めているように思います。(もちろん、個性も溢れてますけどね)
まるで受験対策書のような、実践的な内容です。<BR>あくまで、「新人賞の選考委員、審査員の目にとまること」「ダメ作品の先入観を持たれずに読み進めてもらうこと」を、恐ろしいほど具体的な手法で教授しています。<P>巻末の解説で鈴木輝一郎氏も書いていますが「とはいえ筆力が第一」であるのは事実でしょう。しかし、今のところこの傾向と対策が選考委員を支配しているのであれば、本書のアドバイスを参考にしない手はない!という感じですね。<P>本書は小説の読者にも面白い本だと思いました。新人賞の選考委員にウケるという上記の「コツ」は、売れっ子になってくると忘れられ、人気にあぐらをかいた「手抜き」の文章が跋扈することがあるそうです。本書を読むと、そいういった作品を見抜いたり、つまらない作品に出会ったとき「なぜつまらないのか」を考えるタネを与えてくれます。