~男女逆転大奥。将軍は女、大奥には美男三千人。よしながふみのSF大河ロマン第一巻~(帯)というわけで、「メロディ」掲載中「大奥」がやっとコミックに。フラワー・オブ・ライフと並行連載だったから<BR>待ちに待った!感が強い。一巻の感想としては、吉宗(女)が男前!美人じゃないところがまたよし。史実と男女逆転の設定がうまくからんでいるところもうまいなあと思った。また、男女逆転の世界になったいきさつもキチンと作られている。このあたりが「SF」なのかなあという<BR>感じ。大奥での旦那衆とお小姓との間にチラリとBL風味が見え隠れしているあたりがちょっとBL苦手のワタシにはひっかかりがあったけれど、全体としてとってもクオリティが高い作品になっていると思う。フラワー・オブ・ライフとならんで続刊を楽しみにしたい。
黒地に赤の効いた洒落た装丁と、「男女逆転大奥」というコピーに惹かれて購入。<BR>この作家の作品を読むのは初めてですが、いや~、面白いです。<BR>史実(と伝えられている事柄)と人物像はそのままに、男女の性別はそっくり入れ替える発想と、漫画としての演出の痛快さ。<BR>この異世界の成り立ちの謎。型破りな将軍吉宗(男前!)が衰退していく運命の異形の社会をどう改革していくか。今後の展開が楽しみです。<BR>ただ、一つだけ注文をつけるなら、作者には更なる描画の向上を。<BR>淡々とした線の細い「静」の絵はこの作家の持ち味でしょうし、この作品のシニカルな雰囲気にはよく似合いますが、水野と鶴岡の試合の場面などは、正直、苦笑してしまいました。<BR>この先、おそらく武芸の達人という設定の吉宗の立ち回り場面が登場するかと思いますが、その時には、もう少し時代劇ファンの観賞に耐える絵でお願いします。
大奥、といえば女の園を思い描きますがコレは違う。<BR>原因不明の病によって女性と男性の立場が交代した江戸時代。<BR>もちろん将軍の跡取りを残すために作られた多くに集うのは美男たち!<BR>その光景は漫画の中でも圧巻です。<BR>しかし同性ばかりが集う場所が明るいわけがなし!<BR>楽しくないわけがない!<BR>独特のテンポで進められていく物語に惹き込まれていきます。<BR>そしてなにより女将軍、吉宗の凛々しいこと! <BR>こんな格好いい姉さん欲しいなぁ。