あとがきにある通りファンにはそれぞれのクイ-ン観や独自の思い入れが確かにあると思う。ML誌は自分にとってまるで月毎に来るサンタさんのような何か特別なものでドキドキしながらペ-ジをめくった異国の憧れの人の大事な指南書だったわけで、東郷かおる子さんが著書とあれば絶対的!もちろん有無をいわず買った。真実が手にとるように正直、かつ優しく素直に書かれており、著者の実直な人柄がよく現れている。インタビュ-の様子はさすがに・・・ならではのものがあってなかなか感動。フレデイの黒いエキゾチックな瞳のなかで垣間みた素敵な一面やメンバ-たちのお茶目な素顔が暖かな目線で描かれていて素晴らしい。いいですよ~。「僕たちは音楽と結婚したんだ」という名言(迷言?)のコメントといい、むずかしかったであろう事も微笑ましくユニ-クにとらえてあって好感度抜群。‘無鉄砲で怖いもの知らずだった自分‘と表記しているが、そのおかげで17年間にもわたっての生の彼らの姿を知りえることができたわけで、長年の勇気と根性・さらにはこれからも永遠に私達に夢と感動をあたえてくれるクイ-ンという魔物的なロックバンドに深く感謝したい。
私といえば「クイーン=ミュージックライフ=東郷かおる子さん」というイメージが定着してしまっていました(笑)。おそらくオールドファンの皆さんはそうなのではないでしょうか?私は中学生のときに「ザ・ミラクル」をリアルタイムで買った、遅れてきたファンなので、当時、クイーンが掲載されているミュージックライフのバックナンバーを必死になって集めていた記憶があります。<P>今、クイーンがブームです。私はそれが嬉しくもあり、複雑な心境でもあります。クイーンに関する書籍が急に増えたり注目され始めたりで…。今まで買うのを控えていましたが、著者が東郷さんとあれば買うしかありません。なにせ、クイーンの世界的なヒットの仕掛け人といっても良いくらいの人ですから。<P>内容は他の本とは一味も二味も違っていて、クイーンへの愛情に満ちています。ミュージックライフ時代の独占インタビューなども掲載されていて、クイーンの軌跡をたどるのにも買ってよかったと思いました。<P>東郷さんとブライアンの「イニュエンドウ」についてのインタヴューを読んで、ああ、それでアルバムの解説もああいう表現をしたんだと納得しました。<P>この本は、他の内容空疎な本ではありません。帯には緊急出版などとかかれていますが、今まで東郷さんがインタビューや書きためていたものをまとめたものですし、ただタイミングとして、今がベストだと思われたのでしょう。新しくファンになった人にもクイーンを知ってほしいという著者の思いが伝わってくる一冊です。<P>メンバーの真剣な写真からお茶目な写真まで収録されています。