西原理恵子さんが5歳の息子と2歳の娘、そして旦那との日常を西原流に綴っていて非常に面白く読めました。<BR>「子育て奮闘記」というより、「子どもといる日常」を彼女独特の語り口で語っているように感じました。<P>西原さんの漫画は、ストレートな表現を過激な描写から毒のある漫画と語られることが多いと思います。私的には西原さんは現実から目をそらさず、そのまま彼女なりに受け入れ消化しているのだと思う。現実はいつでも毒を含んでいるものだから、それをストレートに表現すれば毒がある表現になってもおかしくない。<BR>それでも、ぐっときたり、ほのぼの、しみじみを感じさせてくれるのが西原流の表現なのだと思う。この本もそんな西原さんの魅力に充ちた1冊になっていると思います。<P>親の思惑とは別に育ちながら、それでいて思ってもいない魅力を持って育つ子どもというものを上手に描いていると思います。(だからガックリしたり喜びがあったり。)<BR>同じ子育てのステージにいる私にとって、今ある生活が、実は色々な楽しみに充ちていることを感じさせてくれた一冊でした。
サイバラ漫画のファンとしては,あの毎日新聞に連載されただけでも度肝を抜かれ,「えー,本当にいいんですか?」というふうに思ってしまうが,やっぱりそこは新聞です。ちゃんとありすぎる毒気は適度に抜かれていますが,サイバラ先生も負けてはいません。ページをめくるたび,「こんな感じできたか!」とか「え!こんなことも描いちゃうの?」的な毒気の方向性をちょっと変えて,コアなサイバラファンでも十分楽しめます。しかも子育てです。あのサイバラ先生が。でも読んでいくと,ホロリとくる漫画もあったり,そりゃありえねえという子育て法もあったり,とにかくどんなふうにでも人は子供を育てていけるし,仕事にも熱心になれるんだなあと読後はさわやかな気持ちになれます。子育てに疲れている人には特におススメです。それから子供を持とうかどうしようか迷っている人も,「子供っていいものだな,子育てって楽しいんだな」と思わせてくれる一冊です。
西原さんの、子育て奮戦記のようなものなのですが、独身の私が読んでもおもしろかったです。漫画なので、全てが事実ではなく、脚色もあるのでしょうが、とにかくおもしろい。子供たちの予測不能な行動、言動の数々。笑ったあとにじーんと感動もさせられます。<P>最近、流行?の芸能人の自己愛まるだしの出産や子育て本には、辟易しますが、この本は全く別物です。