高いし重いですが、それに見合った価値は必ずあります。特にダイビングをされる方には強くおすすめします。<P>ハンドブック的な図鑑は持ち運びに便利ですが、掲載されている種数が少ないため、海で見かけた魚を図鑑で見つけられるとは限りません。<BR>載ってたらラッキ~という感じですし、載ってる中で一番似てるからと別の魚と間違って覚えてしまいがちです。<P>一方この図鑑ならば載っているという前提で探すことができます。<BR>類似種との区別の仕方もよく書かれているので、魚を観察する眼を養うこともできると思います。<BR>もちろん載っていない種もありますが、この図鑑に載ってない魚を見つけたらお~これはレアものなんだなと嬉しくなるかも。<P>また基本的に水中での生態写真であるという点も重要です。<BR>魚は陸に上げると体色が大きく変わるものもいるので、標本の写真を使った図鑑だとデジカメで撮った魚を同定するのはけっこう難しいです。<BR>その点本書では魚だけでなく生息場所の地形などが写っていることも多く、同定の手助けになります。<P>というわけで、魚に興味のあるダイバーの方なら買って後悔はしない一冊だと思います。
水中と標本写真を使って日本近海に見られる殆どの種を紹介した図鑑です。<BR>書籍としては決して安くありませんが、写真の量や解説の品位を考慮すれば十分満足のいくものです。<P>おおむね良い本であると思いますが少し残念なところを以下に書きます。<BR>水中写真の中には非常に不鮮明なものも見受けられる。<P>標本を使った写真は(標本が)退色しているものが多く、生きた魚と比べにくい。<BR>生態写真の多い種を重点的に解説する編集方針なので、重要な食用魚でありながら3行ほどの簡易な解説に終わっている種もある。
日本中の博士号を持つ学者達が100人近くも集まり、編成された<BR>海水魚図鑑の決定本です。掲載されている魚は、撮りも撮ったり2,420種類。<BR>既に図鑑と言う領域を超え学術書になっています。<BR><BR>この本の特徴はなんと言っても水中写真が多いこと。そのため店頭で並んでいる<BR>状態ではなく、実際に生きている状態の姿が観察できます。また1種類の魚に<BR>数枚の写真が使用されていることもあり、とても贅沢な作りになっています。<BR>オールカラーでこれだけの写真数を掲載して価格がこれ以下になるとは考えにくく、<BR>値段の点からいっても日本でこれ以上の海水魚図鑑は存在しないでしょう。<BR>魚好きの方は是非とも押さえておきたい。<BR><BR>使用目的は色々あるでしょうが、私はダイビングで見た魚の名前を<BR>探す時!に利用しています。魚の目、科ごとに編成されているので<BR>この魚とこの魚は種が近いのだということも分かったりして大変<BR>勉強になりました。