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カラフル ( 森 絵都 )

この本は久しぶりにほんとに面白いって思えた本でした<BR>なんか現実にありそうでない話。<BR>でもすごいリアルだなーって思うところもあったりでとにかく面白い!<BR>最後の終わり方もなんかすっきり終わっていて<BR>読み終わったらなんかいい気分になれた。<BR>オススメです!

本の雑誌社98年度年間ベスト2の作品です。<P>範疇的には児童書なのだろうが、セリフが多くて間合いもよく大人が読んでも十分に楽しめる内容となっている。特に案内役のプラプラと真との会話は楽しめます。途中でプラプラがいなくなるシーンなんかは心配になってきちゃいました(笑)<P>下界で体を借りる“ホームステイ”によって今までわからなかった周りのことが、次々と解明して行く過程が鮮やかに描かれています。<BR>予想していたよりも感動的じゃなかったが(ラストが予期できたためかなあ)そういう予想を通り越して読むべき本なのかもしれません。<BR>ワクワクする本という形容がぴったりといえそうです。<P>“自殺や援助交際”などのテーマをうまく使っている。大人からすればそこまで悩む事はないち?にと思っていることをこの作品を読むことによって、自分の子供の頃に投影し、理解できるはずだ。<BR>言い換えれば、自分という存在を枠の中にあてはめてしまっている私達を、視野の広い世界に連れて行ってくれる1冊と言えそうです。<P>読んだあとあなたの心もきっと“カラフル”になるでしょう。

もし、人生をやり直すことができたら……。 みんな、一度は考えたことがあるんじゃないかな。 けれど、都合が悪いことが起こるたびに、リセットできる人生はない。だからこそ、人生って大切なのかもしれないけど。 森氏の作品は、どれも世紀末の人々の思いをうまくかけていると思う。時代の空気が感じられます。<P>わたしは、個人的にはスピリチュアルな作品(あんまりこのジャンル分けも好きじゃないけど)だと思っています。 で、好きです。

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カラフル&nbsp;&nbsp;&nbsp;死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」。そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、下界にいるだれかの体を借りて(天使業界では「ホームステイ」というのだそうだ)前世で犯した悪事を思い出さなくてはならなくなった。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの14歳の少年。ところが、真は絵を描くのが得意な以外は、親友と呼べる友だちもいない、冴えないヤツだった。父親は自分だけよければいい偽善者で、母親はフラメンコの先生と浮気中。しかも、好きな女の子は、中年オヤジと援助交際中ときた。しかし、ホームステイの気楽さも手伝って、よくよく周りを見回してみると、世界はそんなに単純じゃないってことが次第にわかってくる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;森田芳光の脚色で映画化もされた、多くのファンをもつ1冊である。著者は、講談社児童文学新人賞受賞作「リズム」でデビューした児童文学界のトップランナー、森絵都。シナリオライターだった著者による本書は、生き生きとしたセリフが心地よく、軽快なテンポで一気に最後まで読ませる力をもっている。そして、周りを見渡せばすぐにいそうな登場人物との距離感が、物語をよりリアルにみせてくれる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;中学生が主人公である本書は、中学生に読んで欲しい本ではあるが、「世界はたくさんの色に満ちている」というテーマは、どの世代にも共感できるもの。かつて中学生だったすべての大人にもおすすめしたい。(小山由絵)
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