バーティミアス-サマルカンドの秘宝 みんなこんな本を読んできた バーティミアス-サマルカンドの秘宝
 
 
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バーティミアス-サマルカンドの秘宝 ( ジョナサン・ストラウド 金原 瑞人 松山 美保 )

600ページ強の長編ですが、小気味の良いテンポで話が展開し、途中で飽きることが全くありませんでした。主人公の少年はよくあるように未熟だけれど正義感にあふれてというタイプとは違い、あまり好感をもてませんが、それでも放ってはおけない何かがありますし、なっていったって、召喚されたバーティミアスが魅力的です。口数の多い妖霊で、本文に書ききれない部分は下段に独り言のような形で表現されています。中学生以上にお勧めで、大人にとってはハリーポッターよりも面白いと思います。

面白かった。まず、中級ジン、バーティミアスがいい。彼のちょこまかした注釈だけでも、面白い。いちいち下を読まなきゃいられない厄介さが何だかいい。<BR>ハリーポッターの後に出版されたファンタジーはことごとくハリーと比べられる運命にありますが、これはまさに比べ甲斐のあるモノのひとつ。小さい子は圧倒的にハリーかもしれないけど、ちょっとひねくれた10歳以上の男の子なら、バーティミアス派が多いだろうなと思う。いや、ひねくれていなくても多いと思う。バーティミアスのキャラクタがずば抜けてイイのです。クールでドライ、だけどちゃんとイイ奴。<P>私はあんまりナサニエルが好きになれなかったのですが、それは多分彼が物凄くちゃんと成長過程だから。あんまりイイ奴じゃないどころか、けっこうな自己中で、でもそこらへんに妙に親近感を覚えてしまうこともしばしば。未分化のぐじゃぐじゃした子供のプライドをよく描いていると思います。自分にしてみたら赤ん坊よりまだ若いくらいの我が儘な新米魔術師を醒めた目で見てるバーティミアスがまた魅力的。<P>これはバーティミアストリロジーの1冊目。そう考えると、たくさんある未消化の部分のせいで、続きが読みたくて仕方なくなる。悲惨な場面も多いけど視覚的でかなり笑えるファンタジー。しかも、くすって笑うんじゃなく、ニヤリ。バーティミアスの語りと三人称語り・バーティミアスの注釈など、多重的・視覚的な作りで飽きさせない。

表紙を見た瞬間に、これは当たりだな、と思いました。<BR>装丁も好きだったし迷わず買いました。<P>当たりでした!!!<P>とてもとても途中でやめられるような生半可なお話しではありません。<BR>続きが気になるとか気にならないとかいう問題でなく、<BR>気づくと当然のごとくページをめくってしまいます。<P>私は最初から最後まで一度も休憩をはさむことなく読んでしまいました。<BR>次の巻が出るのが楽しみで楽しみで仕方ありません。<BR>ハリー・ポッターと同じくらいはまりました。

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バーティミアス-サマルカンドの秘宝&nbsp;&nbsp;&nbsp;ナサニエル少年は魔術師の卵。5歳のとき、実の両親によって政府に売り飛ばされ、ある師匠の下に弟子入りさせられた。有力な魔術師たちがイギリスとその領土を支配し、ナサニエルは、彼自身が、ある「崇高なる運命」のための「最高のいけにえ」なのだ、と教えられている。両親と別れ、過去の暮らしを捨てるのはまだ我慢できるとしても、国家保安省の役人でもある師匠アーサー・アンダーウッドは、非情で残忍で恩着せがましい中流の魔術師だ。ナサニエルの唯一の救いは、師匠の夫人マーサ・アンダーウッド。夫人はナサニエルに心からの愛情を示し、彼もひたむきな献身でそれに報いている。何年ものあいだ、アンダーウッド家でどうにかうまくやってきたナサニエルだが、12歳を目前にした夏、すべてが一変する。冷酷な魔術師サイモン・ラヴレースに人前で恥をかかされ、おまけに師匠にも裏切られてしまう――臆病者のアンダーウッドは自分の弟子をかばおうともしないのだ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;復讐を誓うナサニエル。全知全能を望んで悪魔に魂を売り渡したファウストを思わせる熱意で、魔術の教本をむさぼり読みひたすら腕を磨きながら、一方では努めて従順な弟子を装う。強力なサマルカンドのお守り(アミュレット)をラヴレースから盗んで恨みを晴らそうと、力を振り絞って、よわい5000歳の妖霊バーティミアスを呼び出すとき、少年魔術師ナサニエルは、自らの想像を絶するほど危険きわまりない状況に身を投じてしまう――。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;このすばらしい小説『The Amulet of Samarkand』(邦題『バーティミアス~サマルカンドの秘宝』)は、イギリスの作家ジョナサン・ストラウドの「バーティミアス3部作」の1作目にあたるもので、バーティミアスの1人称の視点とナサニエルをめぐる3人称の語りを交互に繰り返すかたちでストーリーが進んでいく。このバーティミアスが傑作で、はじけるウィットで大いに笑わせてくれる。本文に収まりきれず脚注にまであふれ出した彼の辛辣で不遜な独白も、まともな読者なら決して読み飛ばしはしないだろう。おしゃれでサスペンスたっぷりの、じつに良くできたすこぶる愉快な1冊。続きを読むのがきっと待ち遠しくなる。(対象年齢:12歳以上)(Karin Snelson, Amazon.com)
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