知る人ぞ知る英語参考書といった感じです。表紙カバーにも『偏差値90を目指す諸君へ。』と書かれてあるように、英文にしても、語彙にしてもそこらへんの安物参考書とは一線を画すレヴェルだと思います。しかし、実際やってみると手が付けられないほどではないと思われるので、英語に自信がある人には是非手に取ってもらいたいです。やった後には英文に対する意識が変わるはずです。いかに自分が英文を『読めたつもり』で読めていなかったかということがまじまじとわかります。玉にキズなのは印刷が大変見にくいこと。しかし個人的には星7つぐらいあげたいところです。英語を真剣に読みたいと思う人におすすめです。
かつて知る人ぞ知る通信添削「オリオン」の問題をまとめた本です。「オリオン」が消滅した後、絶版になりましたが、ハードカバーからソフトカバーになり、別の出版社から復刊しました。骨太でなかなか進みませんが、少し我慢して進むと、急に英文解釈の奥の手がわかったような感じになります。私は2回通読、試訳しました。「パート2」もあり、こちらはもっと読むのがしんどいです。しかし、2冊とも読みこなせば、他の参考書はいらないでしょう。
今日まで星の数ほど玉石混交の受験英語参考書が発売されてきたが、<BR>そんな中で他の追随を許さずひときわ異彩を放った存在が<BR>ノーベル賞の大江健三郎と交流あった鬼才・多田正行の<BR>『思考訓練の場としての英文解釈』。<P>市民権を得た『英文解釈教室』が名刀正宗ならば、ひたすら裏街道を<BR>突き進むこの参考書はまさに妖刀村正。<P>切れ味比較で言えば正宗以上の恐ろしいまでの鋭さで破壊力満点。<BR>しかしその名前の通り、使う人によっては使い方によっては自らも<BR>傷つけてしまう諸刃の刀。<P>受験英語(決して英会話ではない)の力が偏差値68未満の受験生は、<BR>やっても全然理解できないし頭が混乱するだけで時間の無駄だから<BR>やってはいけない。<P>東大京大を目指すトップレベルの受験生という牡?権階級のみが<BR>この参考書に挑戦することが許される。<BR>真のエリート受験生はこの参考書と『英文解釈その読と解』(駿台文庫)、<BR>それに『英文解釈考』(金子書房)をしっかりやっておけば、<BR>他の参考書は不要だし、英文解釈においては恐いもの無し。<P>また一流大学院を目指す大学生やプロの翻訳家を目指す人にも非常に読み<BR>応えあるので、是非お薦めする。<BR>初版が出版されて30年経つけど、残念ながら未だにこの参考書を超える<BR>受験英語参考書(駿台の伊藤・奥井・高橋)は出てきていない・・・。