ズバリ貴書のお奨め購読層は文法セクションでなかなか満点が取れない受験者。日本人MBA留学合格者多数利用。推奨ポイントは他の参考書に書いていない“文法で満点を取るためのポイント”が列挙されている点。本書を読めば何故自分は本テストで満点が取れないか納得できるであろう。デメリットは当書の参考書的問題集の類ゆえの演習の少なさ。しかしながら、本試験を良く知っている読者層は良くわかっているとは思うがこれぐらいのレベルになれば、満点を取るか否かは単語力と取りこぼしの問題。他書で多くの問題演習をこなし、この取りこぼしを無くすために本書を活用するのが良いでしょう。
確かに解説が豊富だが問題数が少ないのが致命的です。この本を買うなら別途に他の文法問題集を買う必要があります。なぜなら文法問題を多くこなすことが文法セクション攻略の王道だからです。この本が出版されたPBT全盛当時なら買う価値がありますが、CBT全盛の今では問題も解説も豊富な文法問題集はたくさんあります。
内容についてそれほど優れたものとも思えません。文法力の足りていない方が500点バージョン及びこの620点を学習されても文法で620点(若しくはCBTのそれに対応する点数)は難しいと思います。文法力がそこそこある方でもこの本でTOEFLの傾向を感じ取ることができると思いますがETSの過去問をより多く解きこまないと文法満点は難しいででは。それはこの本が傾向と肝になる説明をそれほど多く網羅しているものではないからです。また、TOEFL初心者などにとって500点シリーズから620点を通読しないと文法説明が完結されないという編集の仕方は買う側にとって不親切、500点と620点目標用と記載された表紙はその内容を一部偽っているように思えます。500点シリーズと2冊に分けれるようにあえて説明も口語調な不必要なコメントなどで余白を稼いでいるふしもある。上手にこの本を利用して高得点がとれればそれにこしたことはないのですがあざとくも予備校の宣伝が著者の本来の目的のようにも感じるふしもあり、いわれているほど優れた参考書とは思えません。非常に独断で書かせていただくと著者はTOEICのほうが適正があるのではないかと思います。この著者が書いたTOEIC文法書は相変わらずヤラシイほど自身の予備校の言及(宣伝)が多いけれどもよい出来です。