一口に「平和を求める」といっても、「じゃあ具体的に何をすればいい<BR>の?なにが自分にできることなの?」と感じている人は多いのではない<BR>でしょうか。「なにかしたい、でも何もできない、なにをしていいのか<BR>わからない・・」「自分ひとりが何をしたって・・・」そんな気持でい<BR>る人に特別お薦めの一冊です。<BR>とても大事なことが、驚くほどシンプルに、とてもわかりやすい言葉で<BR>書かれています。<BR>全体を通して、穏やかで平和な気持を自分のうちに持っている人が書い<BR>た本であることが感じられます。私は不勉強でこの著者のことを この<BR>本を読むまでまったく知らなかったのですが、今では私の持っている本<BR>の中で、宝物とも言える一冊です。<BR>最初の2,3ページを読んで見られただけでも、一文一文が珠玉であるこ<BR>とが伝わる本だと思います。
著者のティック・ナット・ハンば世界的な平和活動を行っている人ですが、この本には世界レベルの問題だけではなく、自ら一人一人、個人レベルの心身の平和をもたらす方法が集約されていると思います。対人問題で悩む人、自分の進む道が分からなくて悩んでいる人、怒りの対処方法が分からなくて感情のコントロールに困っている人など、さまざまな方に1つの気づきを促してくれるのではないでしょうか。老若男女問わず、広く読んでいただきたい1冊です。平常の言葉で書いてあるので、とても読みやすいですよ(訳も大変お上手なのだと思います)。
ティク・ナット・ハン師の翻訳は、ほとんどが師の来日に合わせて約10年前に出版されており、現在では入手困難なものも多い。そのような中、今回の翻訳出版はうれしい。内容的にも、呼吸法・瞑想法の説明が懇切丁寧で、師のこれまでの著作の集大成といった趣がある。仏教ブームと言われる昨今だが、多くの人がいいかげんな仏教本に惑わされず、是非、このような良書を読んでほしい。また、仏教への関心の有無にかかわらず、自らの平和を求める人、そして、世界の平和を願う人には、是非とも一読してほしい一冊。