『鋼の錬金術師・シャンバラを征く者』をシナリオという形で、もう一度も二度も堪能できます。<P>ロマの歌に込められた想いや、ドイツでの出来事について詳しく解説されています。この時代の歴史についてよく知らない方にも、わかりやすく簡潔に説明されていて、とても理解しやすいです。<P>また、実際に製作された映画の内容の前に作られたシナリオ(つまりボツになったもの)も掲載されていて、この映画の奥の深さがとても感じられる内容です。<P>そして、所々に様々な場面の絵コンテが掲載されています。見ているだけで、とても楽しめます。<P>しかし、やはり『シナリオ』であるだけに、実際の台本とは異なるところが沢山あるため、混乱してしまうところも有りました。<BR>また、ハウスホーファーのセリフであるのに、キャラ名が『エド』になっていました。<P>しかし、それらの事以上に、とにかく楽しめる一冊になっています。私としては映画を見てから読む事をお勧めします。
映画が1923年、ミュンヘンが舞台ということで。基本的には高校程度の世界史の知識があれば、制作者側がかなり頑張って史実に則したストーリーを作ろうとしたことはわかります。<BR>が、いかんせん凝りすぎ(笑)<BR>その辺りの凝り加減を知るためには、おもしろいと思います。<BR>あと、ロイ・マスタングファンは必見!と言ったところでしょうか。<BR>劇場本編では削られたロイのシーンが、ちらほらと。劇場版でロイの心情がかなり分かりにくかったこともあって、ファンとしては納得の部分もありました。
映画のシナリオ。ただ、それだけなのですが、ものすごく色々な<BR>事を考えたり、迷ったりしながら、一つの作品を創り上げてゆく<BR>様子が、感じられます。劇場版とプロトタイプの2作品が載って<BR>いるので、その違いを読み比べするのも、楽しいですよ。<BR>私個人の好みでは、プロトタイプの方のドラマ的要素や、人間く<BR>ささもお気に入りなのですが、劇場で、アニメで、決められた枠<BR>でという場合、劇場版のテンポのよさは、納得のいく出来なので<BR>はないでしょうか。現実に存在した人物の名前や経歴、舞台とな<BR>った場所の当時の様子など、説明が載っているので、映画を観た<BR>後に読むのも良し。または、予習してから観るも良し。鋼の映画<BR>を、「観た~」で、終わらせない、幾重にも、何度でも楽しむ為<BR>のアイテムとして、読んでみては?