A・T設定資料集の完全版かと思ったら大違いだった。<BR>どうにも内容が薄く中途半端で、こんなものを決して完全版と呼ぶことはできない。<BR>載っていないA・Tが数多くある上に、ただ単に設定画を並べただけのような素っ気ない作りには失望させられた。<BR>ボトムズの設定資料集はあまり良いものがないだけに期待していたが、これでは所詮、初心者の入門向け程度のものでしかない。<BR>A・T以外の設定画なども載っているが、いっそのこと焦点をA・Tだけに絞り、その分もっと濃い内容にした方が良かったはず。<BR>強いて褒めるとすれば、今更こうしてボトムズの新しい資料を発売してくれたことぐらいだろうか。
まず、表紙。これが渋い。サイコーである。<BR>そして、本題に入るが、確かにイラストが少し小さいような気がする。カラーがあってもいいような気もする。が、しかし、カラーでないほうが時代を感じさせ渋みも増して「GOOD!」なのである。イラストはやはりもう少しでいいから大きくして欲しかった。実現は難しいと思うが、データのCDなんかが付録であれば良かった。モデラーにとってはあまり参考にならない資料集かもしれない。<BR> いずれにしても、ATは戦うためのマシン、決して強いとは言えない機体。それを駆る命知らずボトムズ乗り達。ボロボロになるまで戦い続ける彼らに男のロマンを感じてしまう。これがこの表紙にすべて集約されているような気がする。<BR> とにかく、ボトムズ万歳!サイコー!
設定画は小さく、しかもカラーではない…。<BR>これが他の作品の設定資料集だったら間違いなく「手抜き」の烙印を押されていたのだろうが、「装甲騎兵ボトムズ」の設定資料集なので、このつくりが逆に良い雰囲気を出している。<BR>硝煙やオイルの匂いが染み付いた「鉄のかんおけ」であるA・Tの資料集なんだから、どうせなら表紙もカラーにしないで徹底して本物のA・Tマニュアルみたいなものにしてもよかったと思う。