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| 決定版 男たちの大和〈上〉
(
辺見 じゅん
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生還した大和乗組員の体験談に基づいた一冊です。<BR>大鑑巨砲主義時代の末期に計画され、完成時には航空戦力の発達で時代遅れの<BR>長物になってしまった大和を、乗組員の視点から淡々と描いいます。<BR>後世の人間として、あの大和の悲劇を知っているだけに、<BR>その淡々とした乗員たちの姿があまりにも悲しすぎるのです。<BR>日々、鍛錬を重ねつつも、太平洋戦争で華々しく活躍することも無く、最後の海上特攻へ向かっていく。<BR>こんな悲劇があるでしょうか。<BR>ある意味、ゼロ戦パイロットのほうが救いがあるように思います。<BR>これら、悲劇の主人公たちが、著者によって下巻では救われることになるのかどうか、<BR>期待したいと思います。
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