これから、人類にとって、必ず「聖書」となるであろう本の第三巻目。この本では、われわれよりも進化した宇宙人の話や教育、約束、そして結婚などの話が展開される。約束や結婚について、われわれが薄々気づいてはいるのだが、今までの習慣で、間違って思い込んでいることを見事に指摘している。われわれより遥かに進化した人たちの美しい生活についても紹介される。なるほどなと思ったのは、地球人のレベルが、この宇宙では、幼稚園の年少さんレベルだということだ。そして、<魂>は、あらゆる人間共通のもので、空気のように拡がっているという、とてつもなく美しい比喩で語られる感動的な話も素晴らしい。つまり、「われわれは一つである」と言ったとき、それは、文字通りの意味でそうだということだ。さらに、<精神>が、個々の細胞ひとつひとつに宿っているというのも深くうなずける。哲学の時間論の本質をわかりやすく説き、物理学の多世界解釈のような壮大な自我と宇宙、そして創造についての考えが詳細に語られる。この世界の謎が、つぎつぎと解き明かされていく。「本当にそうだ」と涙を流しながら、何度もうなずいて読み進めた。素晴らしい本です。
3部作のうちの最終版。自分を見つめなおす良いチャンスになるのではないかと思う。宇宙の成り立ちや、意識の事など、興味深い内容になっている。<BR>全部読み終えた後は、なんとなく自分の意識が変わったような・・・そんな感じがする。できれば1作目から順に読んでいった方がより分りやすいのではないかと思う。
~全三編を一読すると、これまで多くの哲学者や科学者が考えて来たことを<BR>わかりやすく総まとめにしているような印象を受けた。<BR>老荘思想やインド哲学、古代ギリシャ思想、近年ではユングの集合的無意識等、<BR>様々な思想が融和され、螺旋状にレベルアップする対話としてまとめられている。<BR>この『神との対話』というタイトルは本当に誤解されやすいとものだ~~と思う。<BR>個々の文章を丁寧に読み解けば、これまで多くの哲人によって語られたことであり、<BR>それほど違和感や嫌悪感を抱く内容ではないことがわかるであろう。<BR>江戸期の山本常朝も「葉隠」でさえも、次のような言葉を残している。<BR>「何事も成らぬといふ事なし。一念起ると、天地も思ひほがすものなり。<BR> 成らぬといふ事なし。人がかひなき故、思い立ち~~得ぬなり。<BR> 力も入れずして、天地を動かすといふも、ただ一心の事なり」。<P>もっとも驚嘆すべき点は、第一巻で世俗的な成功や豊かさを切望していた著者が、<BR>本当に世俗的にも成功し、自分の願いを実現してしまったことである。~