エクスナレッジ社によるヨーロッパ・北アメリカの建築・街並みを各国別に紹介するシリーズの第5巻で、ヨーロッパ編の最後に当たります。今回、紹介されているのは、オーストリア、ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ルーマニアの6カ国です。第5巻の特徴としては、英仏独のような大国はありませんが、音楽で名高いウィーン、ザルツブルクを始め、何か芸術の香りがする建築や街並みが多数紹介されていることでしょうか。これに伴い、コラムも「中欧の音楽・芸術空間を巡る」「中欧のミュージアム建築を巡る」「ハンガリーの民家と村落を巡る」といった興味深いものとなっています。いわゆる大作といったものはありませんが、ヨーロッパの香りが感じられる1冊です。
エクスナレッジ社によるヨーロッパ各国及び北アメリカの建築を中心に街並みを紹介したシリーズの第4巻で、今回は、ドイツ、スイス、オランダ、ベルギーが紹介されています。建築本に定評のあるエクスナレッジ社の出版だけあって、古典~現代建築まで、有名なものはもとより、無名であっても名建築と思われるものが紹介されていますので、「へえ、こんなものもあったのか」と驚きながら楽しむことが出来ます。今回、意外であったのは、コールスハースの出身地ということもあり、オランダに現代建築の名建築が多かったこと。また、建築・街並みの紹介以外に「スイスアルプスの集落を訪ねる」「集合住宅王国オランダ」といった興味深いコラムも充実しており、建築やヨーロッパ文化に関心のある方にお奨めの本です。