この夏初めてフィンランドを訪れました。「森と湖の国」と言われるとおり、ヘルシンキ郊外でも緑の木々と青い湖が一杯。気候も軽井沢のように爽やか。北欧デザインは比較的シンプルで色がきれいという印象がありましたが、こういった風土が影響しているのでしょうか。<BR>フィンランドの魅力にすっかりはまったところなので、タイトルに引かれて買ってみました。本を開けてまず驚いたのが、掲載された"かわいいモノたち"の点数の多さ。著者がよくここまで忍耐強く足でかせいで集めたものと感心しました。やはりその地で働き、生活している人でなくては書けない本でしょう。日用品の隅々までデザインが行き届いているのがよく分かります。写真も大変きれいで見るだけで楽しめます。また写真に添えられた短いコメントも楽しく同国の生活事情が垣間見えます。せっかく気の利いた文章なのでもう少し文字が大きいといいのですが。<BR>北欧デザインに興味のある方以外に、これからフィンランドに赴任される方の日常生活ガイドブックとしても適している本だと思います。
フィンランドに暮らしている著者だけあって、商品のセレクトも、それに添えられたコメントも面白い。かわいいサウナマット(これ欲しい!)やUFOのようなジャガイモブラシ、イースターの不思議な卵などなど、ふらっと立ち寄る旅行者ではなかなか気づかないですよ~。街のユニークな看板や巻末ガイドの散歩道まで、ほんとうにフィンランドの暮らしを楽しんでいる感じが伝わってくる本です。