SQL はデータベース構築の基本。一応標準化されているが、現実は各 DBMS の間での方言が非常に多い。しかも開発者はプロジェクトごとに別の DBMS を扱う必要に迫られることくらい日常茶飯事である。その意味でポケット版としての限界はあるが、多くの DBMS の情報が得られるという意味で持って損はしない本である。第一部で言語体系、そしてテーブル構造、スキーマ、ユーザと権限、ビュー、ストアードプロシージャ、トリガ、シーケンス、シノニム、ユーザ定義型など SQL に共通する基礎概念が解説されている。VB、Java などから DBMS を制御するプログラミングインターフェイス、各種 SQL テクニックも取り上げられている。第二部の SQL の機能や方言の情報は詳細であるが、不十分な点もある。あくまで本書はヘルプあるいは SQL の知識の整理に役立つリファレンスだと捉えるべきだろう。実際の開発のときは、使用する DBMS のドキュメントをきちんと確認する態度が必要だと思う。
前版を少し知っていたのでほしいかなと思っていたのですが、改定されていたこともあり購入してみました。<BR>この本を読む前はINSERTとかSELECTとかざくっとしか把握していなかったのですが、この本ではJOINとかいろいろとわかりやすく載っているように思いました。改定版でPostgreSQLにも対応したので手元にあるとうれしいです。
ただ、今回追加になった部分(DB2、PosgreSQL)についてはやや不足気味。一通りやった後にこの本を携行するスタイルがベターかと。