私も十二支のいわれをどのように説明しているのか興味深かったので読んでみましたが、確かにこれまでのレビュアーの方がおっしゃるように「ひねり」とか「絵本としてのおもしろさ」を追求したところがありません。しかし、この本がやっつけ仕事なのかどうかというと必ずしもそうではないと思います。<BR> 対象年齢を絞ってみたらどうでしょう。おそらくこの本の読者は、未就学の子供達とそのお母さん達でしょう。そもそも十二支というものを聞いたこともない子供達です。私の子供は小さいときにこの本を読んであげたら、とても興味深く聞いてくれました。ストーリーのおもしろさではなく、初めて知識の一端に触れる子供達に対して、教育的な価値があるように思いました。確かに大人がストレートに読んでしまうとおもしろくないですよ。その分は★を一つ減らしました。
年末年始に干支を意識したときに取り出して読んでいます。どんな干支があるのかな。十二支にどんな動物がいるのかなと興味があるときに読み与えて、こどもも楽しそうに 聞いていました。<BR> 挿絵がとてもかわいくて この動物はなんだ と問いかけながら遊びながらよんでいます。<BR>
十二支のおはなしの絵本はいくつもでていますが、その中でも絵柄が優しく色がはっきりしていて、読み聞かせに向いている本です。もちろん、本当の十二支の由来は暦から来ていますので、興味を持つようであれば、福音館書店の「きみはなにどし?」など、その辺りを説明している本を合わせて紹介するといいでしょう。