カリスマピッチャーが困難を乗り越えて甲子園という大舞台を目指す。<BR>なんて華々しい筋書きを望んでいた人には、この巻からの展開は面白くないかも。<BR>彼らは色んなモノに邪魔されながら純粋に野球を求めてる。だから行き着くのは、<BR>甲子園とか公式戦とか、大人が用意した──用意された舞台ではない、野球。<P>この巻から登場の瑞垣ってのは、捻くれたつまらない嫌なキャラです。<BR>純粋じゃない。……でもその辺が好きな人は嵌るでしょう。私は好きだ。
4巻目ですがはっきり言って、3巻目よりも調子が落ちてきました。2番手ピッチャーが悪いから替えた3番手が<BR>登板するなり四球を連発する…そんな感じです。巧と豪の不協和音が作者の筆まで鈍らせているようです。<P>例えばそれは登場人物の会話に現れていると思います。正直言って、私は瑞垣のだじゃれだらけのせりふを読むのが苦痛で、<BR>必要な部分だけ読んで、後は飛ばすようにしていました。<BR>もともと誰が話しているかわかりにくいせりふ回しが多かったけれど、4巻は特にそれが目立ちます。<BR>後半は瑞垣と吉貞の区別がつかないほど2人の言い回しと性格が同じように書かれていて、まいりました。<BR>また、巧と豪の関係がものすごくわかりにくくなりました。<P>救いは最後の方でちょっと持ち直してきた兆しが見えたことでしょうか。5巻に期待します。
野球ではすごいやつの巧、引っ越してきた山間の小さな町で出会った仲間達の夢に大きな影響を与えながらも、仲間達からもたくさんの思いを貰っていく。そうだよね。どんなにすごいやつでも、同じ中学生。一緒に思春期真っ只中、だからいいんだよね。みんなの姿はニヤっと笑いたくなるほど・・・・大人(年寄り??)の感覚では、何でも真剣勝負でしんどいかもしれないけれど、いいじゃない、思春期真っ只中、こんな中学生をやっていたら、いいよ。5巻を待っています。