4200%のリターンを誇る天才投資家ジム・ロジャーズが世界中を駆け回る。そこには子供のころに思い知った、広い世界を見たい、という純粋な夢があります。各国特有の文化・思考・慣行、世界遺産についての、何ともロマンチックな捕らえ方。人間として、とても豊かな方なのでしょうね。現代『東方見聞録』と例えることもできましょう。父が危篤になろうとも、その父との約束、世界を見るまでは帰らないという約束を守りぬくシーンは、まったく感動のヒューマン・ドラマでした。<BR> クォンタム・ファンドに務めていたということもあり、本書に出てくる投資テクニックはなかなかどうして、含蓄が深い。漫画のクオリティは良くありませんが、ストーリーそのものは上記のごとく大変魅力的です。投資家だけでなく、ロマンを求め、夢を追いかけ……という方にもお勧めします。
ジム・ロジャーズの2回目の世界大旅行に投資のエッセンスを加味して楽しいマンガに仕上がっています。紀行文「ジム・ロジャーズの世界大発見」も読みましたが、マンガも非常にコンパクトにまとまっていていいです。自分が読み終わったあと、妻にも読んでもらいました。マンガでとっつきやすいので、配偶者の教育・啓発にはいいですね。