法科適正試験対策にはよいと思いました。ただ、練習問題の解答が多数の問題についてはいなかったので、練習問題中心に勉強したい方は著者の「論理トレーニング101題」をお勧めします
良著。バーバラミント『考える技術・書く技術』やグロービス『MBAクリティカルシンキング』などと比較した場合の違い(長所)として、(1)そもそも論理とは何か?自体を明快に理解できること、(2)しばしば目にする英語っぽく稚拙な論理的日本語ではなく、上等な日本語での論理的文章の読解・論理的思考のトレーニングが可能なこと、(3)ビジネスにあまり興味がない人も面白く読めること、があげられるだろう。<BR>また、全文にわたって「注」が丁寧につけられており、そこには著者の少し茶目っ気のある人柄や教育者(著者は大学助教授)としてのチャレンジングな姿勢もにじみでて、大変好感がもてる。<BR>大学生の「教科書」として終わらせるにはもったいなく、社会人にも即役立つお薦めの一冊。
論理学と言えば、複雑な数式だらけの難解な学問と考えがちだ。本書を読めば、そうした不安も吹き飛ぶ。本書は例題を中心に構成されているが、その例題の解説が非常に分かりやすいのである。口語調で読者に訴えかけてくる、そんなインパクトの強い一冊である。