この本はディズニー、特に東京ディズニーランドの成功について書いてある本だが、<BR>この本が本当に価値を生むのは表題にある「ビジョナリーカンパニー」を読んだ後だと考える。<P>筆者もおそらく読んだと思われ(文中に何度か登場する)、<BR>「ビジョナリーカンパニー」をある程度ベースに書かれているので、<BR>経営戦略書としても完成度の高いものになっている。<BR>東京ディズニーランドに興味のない人でも(そんな人は少ないと思うが)<BR>十分に楽しむ(学ぶものを見つける)ことが出来るだろう。<P>1500円の価値があるか?と問われれば「Yes」と私は答える。<BR>「ビジョナリーカンパニー」より取っつきやすいのも○。
この本は、ディズニーのリピーターを増やし方などの話だけでなく、<BR>サービス業で働く人たちにも、教育の仕方の部分では参考になる。<P>内容的には、幅広く説明があるので浅くなりがちな所もあるが、それでも良い本です。<P>サービスの現場教育の仕方や、マニュアル作成で悩んでいる人には、一読の価値はありますよ。
著者はグランドオープン時の教育担当者。パークの核となるキャストの教育や人事の精神を、目的と理由、参考となる理論と実例を挙げながらひも解いていく。当事者の体験が盛り込まれているので、同テーマの書籍の中でも内容の深さとわかりやすさは折り紙付きだ。パークで働く20,000人近い社員・準社員(キャスト)を支える「ディズニーフィロソフィー」、そこから実際にどういった制度や工夫が生まれているのか、が主な焦点である。<P> 本書が素晴らしいのはパーク内の話に留まっていない点。「ディズニーはすごいね」で終わる内容でなく、我々の周りで実践するヒントを提示している。パークのエッセンスを拝借できるほど細かな解説が加えられているのは嬉しい限りだ。