マイクロソフトの求人活動を切り口に現代のカタカナ企業で求められる能力をかいま見ることができる。<BR>この本の一番のうりはマイクロソフトの面接試験で実際に出題されたパズル(パズル的な論理問題)を掲載していることであるのだが、<P>それだけにとどまらず、採用プロセスから見えてくる彼ら(IT企業etc...)の人間に対する考え方、奇妙なほどの自負心と、時として理解しづらい彼らなりの哲学にふれられることがこの本の魅力であろう。<P>もちろん、カタカナ業種に就職を希望している人たちにとっては実戦的な参考書として使うのも悪くはないだろう。
世の中を公正に見る力のつく画期的な本だと思います。<P>なぞなぞとして楽しんだり、芸術を感じさせる仮説をたてたりする感覚で問題を解くと、思いがけない論理構成を絶妙なタイミングで導きだせそうな閃きの宝庫です。
~アメリカでは、マイクロソフトといえば、30歳までに1億稼げる会社というイメージがあり、成功のパスポートとして多くの優秀な学生がその門をたたくそうだ。日本では、就職先の企業としては安定性やブランドなど、昔ながらの有名企業が上位に名を連ねるが、合理的なアメリカでは事情が違うのである。そういう事情を理解してこの本を読めば、一攫千金をねらう志~~望者と、優秀な学生を獲得しようとする企業の熾烈な駆け引きをかいま見ることができ、日本の採用事情と照らし合わせることで、いろいろと考えさせされることがある。<BR>~~<BR> 通り一遍等の面接やペーパー試験では優秀な学生はなかなか獲得できない。一流企業を一流たらしめるためには、あの手、この手で人をふるいにかけて将来の金の卵を!絞り出すのだ。ここに上げられた数多くのパズル試験は、答えがはっきりした設問を如何に早く正確に解くかではなく、難問奇問を頭をフル回転させて発想力と論理力を試すものであろう。「ビルゲイ~~ツの面接試験」は、先の見えないビジネス環境で、競争相手より有利な打ち手を取るための採用戦略と言っても良い。<BR>~~<BR> なかなか面白い本ではあるが、そもそもこの本の目的がハッキリしない点がこの本を読みづらくしている。単に、難問奇問をあげつらえ、知的好奇心を沸き立たせるための本なのか、これらの設問に、マイクロソフトの競争優位の秘密があるのか、なにが言いたいのかよくわからない、とらえどころのない内容にやや退屈な感じがする。もう一つ苦言をいわせてもらえ~~ば、翻訳が直訳的で非常に!読みづらい。もう少し意訳をまぜて歯切れの良い日本語にしてほしかった。私の評価は3である。~