本屋へ行けばもっともっといいほんがあるのに著者の名前が一人歩きしている。左側に問題、右にただ答えと和訳だけ。桐原の「英文法・語法1000」のほうがよっぽど効率的だとおもうんだけど…。それでもあなたは過去の栄光にしがみつきますか?
英文法のマスターには問題演習が不可欠である。現在でこそ、解説の詳しい英文法問題集が多く存在するが、昔は、盲点を突き、要点を網羅した問題選択と適切な解説といえば本書であった。現在でも、要点を網羅した問題選択については並ぶものは少なく、短期間で受験英文法を確認するためには本書が極めて効率的と言える。ただし、腑に落ちない時は、詳しい文法解説書(分厚いやつ)を読む必要がある。短期間でやりとおせることから、繰り返し練習するとよい。
こういう問題集は語彙や文法が弱い方は、最初の取っ掛かりが大変です。本書の扉の開き方ですが、初めは問題文中の未知単語などを辞書や文法書で調べて取り組みましょう。これは先生自身が薦める方法です。「学力の足りない初心者は、問題を解く際には辞書などを参照すればよい。問題自体を取り組まないよりマシ」です。「辞書を使ったら全部答えられるじゃないか」と言われるかもしれませんが、試して見て下さい。力が足りない人はそれでも正答するのは至難の技なのです。何度も転んで自転車に乗れるようになるように「間違って当たり前」の気持ちで(辞書や文法書の助けで)壁を越えましょう。もしこの『英頻』が難しすぎると感じたら同じ伊藤先生の『英文法のナビゲーター』の使用をお勧めします。『英ナビ』は『英頻』の弟分的存在で構成も同じで、解説もこちらの方が詳しいですから『英ナビ』を終わらせてから『英頻』に戻るというのが得策だと思います。