本の内容やDVDのCGによる解説等々仮説が 余にも多すぎで<BR>自衛隊や米軍の陰謀説が中心の書き方です。<BR>ただDVD特典に収録されていた コックピット内の会話を記録した<BR>ボイスレコーダーの音声は 墜落数秒前まで 何とか墜落を回避<BR>する為に懸命に操縦していた 機長 副操縦士 航空機関士の三名の<BR>声が収録されています。
あれだけの大惨事に、こんなにも多くの謎があったのかと驚き、著者の長年にわたる取材と追求、分析を読めば読むほどに、もっと多くの人が助かったはずだという思いが強くなりました。もし、この本に書かれている事が真実に近いのならば、怒りと憤りを感じ亡くなった方々が無念でなりません。<BR>遺族の方々の思いや生存者の方の証言を聞くと、胸がつまって時々読めなくなる部分もありました。人の命や、安全、多くの事を考えさせられる1冊でした。
本文に関しては特筆すべきものはない。記者として誠実に取材を重ね、長年にわたりこの事故に正面から取り組んできた姿勢は評価できるが、結局のところ不明な点が多く推論としている部分も少なくない。付録のDVDには事故機のボイスレコーダーが収録されている。CGを織り交ぜて語られる現場の緊迫した声には胸を打たれずにはいられない。この事故を風化させないためにも貴重な資料であり、これだけでも買うに値するだろう。