西本智実・31歳の新星―日本とロシアと みんなこんな本を読んできた 西本智実・31歳の新星―日本とロシアと
 
 
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西本智実・31歳の新星―日本とロシアと ( 伊東 雨音 塩澤 秀樹 )

何だろう、この人のすごさって。<BR>写真と文だけで十分ピリピリ伝わってくる緊張感。<BR>DVDも購入したが魅力満載。<BR>これからも目が離せない。

 日本人初のボリショイ交響楽団主席指揮者。最近よくテレビ等にも出演し、徐々にその知名度を高めつつある。<BR> 「女性が指揮者になるのは、将軍になるよりも難しい」というクラシックの常識をはねのけ、見事に主席という座を勝ち取った女性である。才能はもちろんあったのだろうが、その努力たるやすさまじいものがある。<P> 黒い詰襟の燕尾服に身を包み、全身でタクトを振るその姿。その颯爽とした姿の裏にはどれだけの涙があったのだろうか。<BR> この本はその片鱗だけだけれども、彼女の軌跡を感じ取れる内容となっているが、まずは彼女の演奏を聴いてから手にしてもらいたい。

2002年1月、モスクワで初めて会った。モスクワ音楽院で首席指揮者になった瞬間に遭遇。その後、友人宅にご一緒して聞いた留学時代の話。音楽の話。これからの課題。どこまで彼女は突き進むのだろうと思った。帰国して1ヶ月。彼女の魅力を多くの人に共感してほしくなった。<P>本書冒頭の豊橋交響楽団とのリハーサル風景。頭の中で鳴っている弦楽器の音を引き出すために限りある時間の中、何度も何度もやり直しをして曲を作っていく。<P>地元の人たちとの交流。デビュー前から応援し続けている人たちの暖かいまなざし。音楽性が評価され多忙になれば「遠い人」になりがちだが、西本さんは屈託のない笑顔で仲間と談笑し、距離を決して遠ざけない。<P>エウゲニ・オネーギン。ロシアからスタッフを招いて作り上げる!!!ペラという総合芸術。留学時代から信頼関係を築き上げてきた演出家とのコラボレーション。<P>力強さと繊細さを兼ね備えた演奏を引き出す音楽性。前向きでパワフルで、なのに気さくな人柄。写真集は西本さんの魅力の一部がぎゅっと詰まっています。

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