この本の読者層は大きく2つに分かれると思います。ひとつはUMLの試験を受験する人。もうひとつは、UMLをある程度知っていてUML 2.0ベースの知識をすばやく仕入れたいと思っている人です。私は後者の立場でこの本を読みましたが、UML 2.0のクラス図、シーケンス図、アクティビティ図、ユースケース図に関して、知らなかったことや忘れていたこと、新しい表記法やセマンティクスなどを短時間でチェックすることができました。最初から順番に読み進める必要はなく、自分の知りたい部分から読み進めることができる構成になっており、UMLの重要な概念については随時参照が振られているのが便利。各トピックが1ページか、見開き2ページで説明されているのも読みやすい。この内容でこの値段なら「買い」だと思います。
待ちに待ったOMG認定UML試験に対応した書籍の発刊です。昨年11月にスタートしたUML試験の対策書籍ですが、世界で初めて出された本ではないでしょうか?技術者としてみれば英語でのリファレンスも重要ですが、日本語化、つまり日本で使用する用語がついていることはとても意味のあること、またOMG日本代表のオブジェクトテクノロジー研究所が直接、本書、日本語用語を監修していることはエンジニアにとってとても力強いです。資格に対応した模擬問題もついており、UML試験合格の早道になるのではないでしょうか?<BR>ITエンジニアに必要なUMLを習得するならこれ一冊あればOKって感じですね。
ただしUMLのことをある程度知っている人向け。<BR>また、練習問題も数が少ないので、純粋にこの本だけで合格できるか?といわれれば難しいでしょう。私の場合は会社が用意してくれたeラーニングサービスと併用して資格を取得することが出来ました。値段も比較的安価なので、割り切って使えば有用な本だと思います。<P>最後にUML Fundamentalを取ったからといってすぐに優れた設計ができるようになるか、というとそんなことはありません(笑<BR>単に設計図(UML)の読み書きというごくごく基本的なレベルが習得できたということに過ぎないので、これから資格取得を目指す人は過大な期待を抱かないようにしましょう。一応、念のため。